第7ミッション        僕、イクメンになります。

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【番外編  助六、馬実の幽霊屋敷騒動記 】  少し前までは俺は1人だったのに…  今では俺にも家族が出来た。  そして、一馬と言う息子までが居る。  血は繋がってないが俺は幸せだ。  この歳になって1人は寂しかった……  頭までおかしくなっていた……  急に屋根裏から、爺さんや婆さんの声が聞こえたり、おそらくネズミだと思うが俺はどうかしていた。  やっぱり家族は良いもんだ。 「父ちゃん、昨日も俺の布団に入って来ただろ……  助六父ちゃんにはオレの母さんが居るだろ!ケンカでもしたのか?」 「一馬の布団なんかに入ってないぞ……  昨日もその前もずっと馬実さんとラブラブ♡だったぞ」 「誰なんだろう……もしかして元イケメン3のムサシが遊びに来たかも……今も部屋にムサシが隠れてるかも……探そうっと!」 『わっ、急いで隠れないと……  何で、私だけあんなアホな奴と一緒の部屋なんだぁ……  そう言えば、私の初孫の歩美と歩夢の顔を見てないななぁ……  見に行ったら成仏出来ないって噂だし… 早く押し入れに隠れ無ければ……』 「ムサシはどこだ!  隠れても直ぐに見つけるよ〜押し入れかな?」 「隠れても無駄だよ〜 ほら、いた!  ぎゃーーーーーー!  ギョロとした目で俺を見つめるなよ…  あれっ猫かな⁇  居なくなっちゃった……  助六父ちゃん母ちゃん押し入れに猫がいる!」 「一馬、猫も飼っていたの?」 「勝手に部屋に入ったかも……猫もペットにしよっと!タマおいで! あれっ……逃げちゃった……」 『おい!おっさん、危うくバレるところだったじゃないかい!』 『すみませんトメさん……』 『もしバレたらワシらだって成仏出来ないんだぞ!』 『屏介さんとトメさんは成仏しない方が良いんじゃないですか?』 『ワシらだって成仏して若い姿でトメさんとやり直したいんだ!』 『おい!屏介……お前は年老いたワシが嫌になったのか!』 『ち、違いますって!ついつい口が滑って……』 『ブチ殺すぞ!』 『もう死んでますって!』 『おっさんもアホな、にいちゃんとじゃ大変じゃろ……』 『はい…』 『そう言えば、ついこの前まで助六が暮らしていた馬小屋が有るじゃないか……』 『えっ……私が馬小屋生活⁇⁇ まぁ、アホな奴と一緒より馬小屋の方がましか……』 「母ちゃん、急に僕の部屋が静かになった感じなんだ……  あれっ……何で、助六父ちゃんと母ちゃん、スッポンポンなんだ?」 「わっ!……一馬、部屋に入る時はかならノックしてよね!」
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