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【番外編 助六、馬実の幽霊屋敷騒動記 】
少し前までは俺は1人だったのに…
今では俺にも家族が出来た。
そして、一馬と言う息子までが居る。
血は繋がってないが俺は幸せだ。
この歳になって1人は寂しかった……
頭までおかしくなっていた……
急に屋根裏から、爺さんや婆さんの声が聞こえたり、おそらくネズミだと思うが俺はどうかしていた。
やっぱり家族は良いもんだ。
「父ちゃん、昨日も俺の布団に入って来ただろ……
助六父ちゃんにはオレの母さんが居るだろ!ケンカでもしたのか?」
「一馬の布団なんかに入ってないぞ……
昨日もその前もずっと馬実さんとラブラブ♡だったぞ」
「誰なんだろう……もしかして元イケメン3のムサシが遊びに来たかも……今も部屋にムサシが隠れてるかも……探そうっと!」
『わっ、急いで隠れないと……
何で、私だけあんなアホな奴と一緒の部屋なんだぁ……
そう言えば、私の初孫の歩美と歩夢の顔を見てないななぁ……
見に行ったら成仏出来ないって噂だし…
早く押し入れに隠れ無ければ……』
「ムサシはどこだ!
隠れても直ぐに見つけるよ〜押し入れかな?」
「隠れても無駄だよ〜
ほら、いた!
ぎゃーーーーーー!
ギョロとした目で俺を見つめるなよ…
あれっ猫かな⁇
居なくなっちゃった……
助六父ちゃん母ちゃん押し入れに猫がいる!」
「一馬、猫も飼っていたの?」
「勝手に部屋に入ったかも……猫もペットにしよっと!タマおいで!
あれっ……逃げちゃった……」
『おい!おっさん、危うくバレるところだったじゃないかい!』
『すみませんトメさん……』
『もしバレたらワシらだって成仏出来ないんだぞ!』
『屏介さんとトメさんは成仏しない方が良いんじゃないですか?』
『ワシらだって成仏して若い姿でトメさんとやり直したいんだ!』
『おい!屏介……お前は年老いたワシが嫌になったのか!』
『ち、違いますって!ついつい口が滑って……』
『ブチ殺すぞ!』
『もう死んでますって!』
『おっさんもアホな、にいちゃんとじゃ大変じゃろ……』
『はい…』
『そう言えば、ついこの前まで助六が暮らしていた馬小屋が有るじゃないか……』
『えっ……私が馬小屋生活⁇⁇
まぁ、アホな奴と一緒より馬小屋の方がましか……』
「母ちゃん、急に僕の部屋が静かになった感じなんだ……
あれっ……何で、助六父ちゃんと母ちゃん、スッポンポンなんだ?」
「わっ!……一馬、部屋に入る時はかならノックしてよね!」
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