第7ミッション        僕、イクメンになります。

7/98
前へ
/338ページ
次へ
 僕は慣れないオムツ交換を必死に替えようとした。  歩美と歩夢も日頃と違うと分かって、泣いたり暴れたり、なかなかオムツを替えさせてくれない。 「駄目だよ……暴れたら歩美……あぁ……また、オシッコ……」 「ぎゃ〜」 「歩夢、待ってて!そんなに泣かないでよ……」 「ママ〜」「ぎゃ〜」 「一馬君、ちょっと手伝って!」 「師匠、オレ、石窯の火加減みてるから無理だよ。 それにオレ、汚いの嫌だし!」 「分かったよ!」 「やっと終わった……」 2人は気持ち良さそうに笑っている。 大変だけど、こんな笑顔してくれるんだ…… 「ぎゃ〜」「ぎゃ〜」  あっ、お腹が空いたかも…… 「待ってて!直ぐに離乳食持って来るから、」 歩美も歩夢も離乳食で遊んで食べてくれない。 「歩美、食べてよ……」 「パパいや〜ママいい〜」 僕は無理に口を開け食べさせようとした。 「う、う、うんぎゃ〜」 「ただいま〜」 「アケビさん、助けて〜」 「駄目だよ。無理矢理食べさせたら…… ゆっくりあげてみて! 自分が進んで食べないと無理に食べさせても食べないよ。 一緒にやってみよ。」 「あっ、歩美食べた。」 「歩夢も食べた。」  これからアケビさんは毎日、3時間は帰って来ない。  僕はちゃんと育児が出来るのだろうか?  歩美と歩夢は離乳食を食べて、いつの間にかスヤスヤと眠っていた。 やっぱり赤ちゃんって寝てる姿は可愛いな……
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加