第7ミッション        僕、イクメンになります。

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 僕達は万福村に来て早くも2年目を迎えようとしていた。  食パンもネット販売と道の駅で販売してバカ売れ状態だ。  師匠の食パンも道の駅では同じくバカ売れ状態で全国、道の駅ランキングで6位に入るなど万福村に沢山の人がやって来るようになった。  不思議と僕の噂は流れなくなり平凡な人生を送れるようになった。  一馬君はどうも有名だった頃の姿を忘れられず、道の駅に一馬君のポスターを貼って貰っている。 【オレの作った食パン食べてて!】  食パンを握りしめて微笑んでるポスターだ。  僕も次第に育児に慣れて来た。  歩美や歩夢の顔を見たら何となく分かるようになった。  アケビさんも仕事に育児、家事まで頑張っているから僕も少しは役に立ちたい。 「ぎゃ〜」 「あっ、歩美、もしかしてウ◯チ?」 「アケビさん、ゆっくりしてて!僕に任せて!」 「カトケンさん、オムツ交換上手くなったね……」 「だって毎日替えていたら誰だって上手くなるよ。  それに、オムツを替えてやったら気持ち良さそうな顔をするんだよ。」 「さすが、カトケンさん!いつの間にかイクメンになってる。」 「あっ……歩美のウ◯チが手に付いた……アケビさん、ゴメン、ティッシュ取って!」 「カトケンさん、まだまだだね……  あっ、歩夢は?  さっきからずっとプラレールで遊んでる。 もう、2時間もだよ。」 「アケビさん、今度、歩美と歩夢を連れて列車に乗りに行かない?」 「列車より最近、カトケンさんとバイク一緒に乗ってないからバイクがいいなぁ〜」 「赤ちゃんを背負ってバイクなんて危なすぎるよ!」 「ごめんなさい……」
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