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「カトケンさん、ゴメンね!今日の夜、万福村の神輿喧嘩の打ち合わせなのよ。
ゴメンけど、歩美と歩夢見ててくくれる?」
「全然構わないけど、アケビさん本気で出るの?喧嘩神輿……
僕は反対だよ……
アケビさんだけの体じゃないんだよ。
レース事故の時だってアケビさんは僕の忠告を無視してレース事件、幸いお腹にいた歩美と歩夢は大丈夫だったけど、アケビさんに僕達、大事な家族が居るんだよ……」
「分かってるよ……でも、誰かが万福村の伝統を守らないと古き良き文化は無くなっていくんだよ。
役場の人が言っていた。」
「それは、誰一人神輿に乗る人がいないからアケビさんは担がれただけだよ。」
「あっ、今、カトケンさん上手い事を言ったね!私、神輿に担がれるんだよね。」
もう、無理だ……
この人を止める事は……
「そう言えば、僕も今度の夏祭り、一馬君やムサシ君そしてイケメンメンバーが集まってカラオケ大会に出るんだって……」
「わっ、イケメンメンバー解散したんじゃなかったの?」
「それがムサシ君が作詞作曲してカラオケ大会で披露するんだって……」
「凄いじゃん!ムサシ君の作詞作曲で?」
「それがスター速井さんの曲より数段良いんだよ。」
「それってカトケンさんも歌うの?」
「う、うん。無理矢理頼まれた……」
「やったーーーー!また、カトケンさんの歌が聞ける!
でも、この情報がネットとかで広まったら大変な騒ぎになるよ。」
そうだ……忘れていた。
僕が歌ったら必ずその後、毎回凄く騒ぎになるんだった……
「うんぎゃ〜」「パパ、ママ〜」
「カトケンさん宜しく!時間だ、早く神輿喧嘩の打ち合わせに行かねば!」
「い、行ってらっしゃい……
ヨシヨシ、歩夢、歩美パパでちゅよ〜」
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