第7ミッション        僕、イクメンになります。

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 そしていよいよ夏祭りの日を迎えた。 「カトケンさん、夜だと言うのに蒸し暑いよね。」 「アケビさん、今年もクーラー買わないの?  歩美も歩夢も汗が流れてるよ。」 「クーラーなんて浴びたらクーラー病になっちゃうよ。  この家は古民家だから屋根は高いし風通しも良いから最高だよね!」 「でも、歩美と歩夢が……」 「今日の夏祭りは熱くなりそうだよね。」 「外は蒸し暑いしね!」 「そうじゃなくって、喧嘩神輿だよ!あれだけ練習したから絶対に隣村の宝福村に勝たないと!  それにカトケンさんの歌も聞けるんだもん、楽しみ〜  歩美、歩夢、パパのお歌が聞けるよ。  それにママの喧嘩神輿も応援してね!」 「ママ〜」 「マ、ママ〜」 「あっ、ア、アケビさん、あ、歩夢が初めてママって言った……」 「う、うん!聞いた!歩夢、歩美、ママ頑張るよ。」 「じゃ、僕も頑張って歌うよ……。」  僕達は家から出るとそこには僕達を守る警備員が待っていた。 「私達が安全に加藤様をお守りします。」 「カトケンさん……凄い人だよ。」 「なんなんだ……」 「あの加藤明美が喧嘩神輿のてっぺんに大頭取として乗るそうよ!」 「やっぱり、プロのレーサーだから運動神経抜群なんだろうね!」 「楽しみ〜」 「それより伝説のカトケンさんがイケメン5として歌うそうよ。」 「絶対、歌わないよ!前にテレビでも言ってたし!」 「でも、全国ネットのテレビ中継車まで来てたよ!」 「嘘っ〜〜〜!」
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