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「奴ら突進して来るぞ!」
「こっちも突進だ!」
「駄目!喧嘩は駄目!あんた達の子供も居るんでしょ!
大人が喧嘩してるの子供に見せていいの?
それがカッコ良い訳?」
「……うるせぇ〜黙ってろ!」
「あっ、ヤバいぞ!奴らが凄い勢いで来る!」
「お願い!私の指示に従って!お願いだから!」
「取り敢えず、逃げるぞ!」
「ぶつかる一瞬で猛ダッシュでかわして一気に長者山神社に駆け抜けるよ!」
「このままじゃやられる……取り敢えず大頭取の言う事を聞くか!」
「仕方ない……」
《おっと!万福村神輿、咄嗟に宝福村神輿の突撃をかわしましたーーー!》
《万福村神輿、一気に駆け抜けた!》
「細い道に入るぞ!急カーブだ!ヤバい、横が崖だぞ!スピードを落とせ!」
「大丈夫!皆んな右カーブ直前で右に入って!」
「どう言う事だ!」
「いいから左は持たないでいいから右側だけ支えて!」
「わぁーーーーまるで片輪走行だ!!!」
アケビさんは急カーブになったとたん神輿の横へと飛び乗った。
「スピードを落としたら駄目だよ!一気に駆け登るよ!」
「なんと言う、おなごなんじゃ!」
「カトケン師匠、俺達も応援しようぜ!」
【♪♪♪僕は、お馬鹿なあいつに一目惚れイェーイ!イェーイ、oh、oh!♪♪♪♪イェーイ】
村は大声援だ……
《見えて来ました!トップはどっちだ!》
《万福村の神輿みたいです!》
《ダントツのぶっちぎりゴールです。》
どうも宝福村の神輿は万福村の神輿に激突寸前に壁に避けきれずに壊れたそうだ。
「大頭取……それならあんな無茶苦茶な走りをしなくても……」
「そうだ……ゆっくり歩いても優勝だった……」
「相手が居なくても私は絶対、手を抜かないの!」
「あんたは凄いよ!さっきは悪かったな!
あんたは今までの1番の大頭取だよ!」
『1番の大頭取……⁇⁇』
『屏介、あの娘には絶対に敵わないぞ!』
『ところで2人共、明美を助けようとしましたか?』
『いくらワシらオバケでもあの娘にはついて行けなかた……』
「歩美、歩夢、ママ勝ったよ!」
「ママ〜」
「マ、ママァ〜」
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