第7ミッション        僕、イクメンになります。

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 失神者が続出し次々と救急車で運ばれてる中、ムサシ君と一馬君だけがステージに立った。 【エッ〜〜カトケンさんはもうおしまいなの?】 【つまんなーい!】 【でも、さっきの曲、作詞作曲したムサシよ! ムサシって才能有るかも!】 【ムサシが才能あったって相方はアホの一馬だよ!だから無理無理!】 「一馬、周りの声なんて気にするな!  お前は必ずヒーローになる素材なんだから!」 「オレって、ヒーローになる食材なのか?」 「食材じゃないよ……」 「でもオレ、ムサシの親友で良かった!  こんな沢山の人の前でムサシと歌えるなんて!」 「皆んな聞いてよ。  僕達2人はこの万福村で生活を始めてやっと未来の光が見えて来たんだ!  僕達は馬小屋で生活して屋根の隙間から星を見て毎日、2人で誓い合ったんだ!  あの星のようにスターになろうと!」 【あの2人、馬小屋で生活しているの⁇】 【なんかヤバいじゃん……】 【本物のアホだね!】 「それでは聞いて下さい。  曲は、馬小屋から出発!だ。」 「いくぞ!ムサシ!」 「おう!」  夢を忘れてた俺達2人が毎晩語り合った場所、そこは馬小屋♪♪♪天井の隙間から見える星♪♪♪俺達は手を伸ばし捕まえようと誓ったあの日♪♪♪  2人は最後まで歌い切った。  鳴り止まない声援と拍手だった。 【凄いよ、この2人のハーモニー曲も最高!】 【あの2人、こんなにカッコ良かった?】 【私、ムサシのファンになっちゃお!】 【私は一馬!】 【ちょっと待って⁇イケメン5は解散してるんだよ。】 【と、言う事は……?2度と2人を見れないって事⁇】 「オレ、悔いはないよ。  ムサシ、オレ、楽しかったよ!又、来年ここで歌を歌おうよ!」 「おう!一馬、気持ち良かったな!」 【誰だ?変な奴がステージに上がってるぞ!】 【アイツ、もしかしてスター速井?】
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