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失神者が続出し次々と救急車で運ばれてる中、ムサシ君と一馬君だけがステージに立った。
【エッ〜〜カトケンさんはもうおしまいなの?】
【つまんなーい!】
【でも、さっきの曲、作詞作曲したムサシよ!
ムサシって才能有るかも!】
【ムサシが才能あったって相方はアホの一馬だよ!だから無理無理!】
「一馬、周りの声なんて気にするな!
お前は必ずヒーローになる素材なんだから!」
「オレって、ヒーローになる食材なのか?」
「食材じゃないよ……」
「でもオレ、ムサシの親友で良かった!
こんな沢山の人の前でムサシと歌えるなんて!」
「皆んな聞いてよ。
僕達2人はこの万福村で生活を始めてやっと未来の光が見えて来たんだ!
僕達は馬小屋で生活して屋根の隙間から星を見て毎日、2人で誓い合ったんだ!
あの星のようにスターになろうと!」
【あの2人、馬小屋で生活しているの⁇】
【なんかヤバいじゃん……】
【本物のアホだね!】
「それでは聞いて下さい。
曲は、馬小屋から出発!だ。」
「いくぞ!ムサシ!」
「おう!」
夢を忘れてた俺達2人が毎晩語り合った場所、そこは馬小屋♪♪♪天井の隙間から見える星♪♪♪俺達は手を伸ばし捕まえようと誓ったあの日♪♪♪
2人は最後まで歌い切った。
鳴り止まない声援と拍手だった。
【凄いよ、この2人のハーモニー曲も最高!】
【あの2人、こんなにカッコ良かった?】
【私、ムサシのファンになっちゃお!】
【私は一馬!】
【ちょっと待って⁇イケメン5は解散してるんだよ。】
【と、言う事は……?2度と2人を見れないって事⁇】
「オレ、悔いはないよ。
ムサシ、オレ、楽しかったよ!又、来年ここで歌を歌おうよ!」
「おう!一馬、気持ち良かったな!」
【誰だ?変な奴がステージに上がってるぞ!】
【アイツ、もしかしてスター速井?】
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