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アケビさん、いよいよ復帰戦のロードレースが明後日に……
この日の為にアケビさんは猛練習を行っていた。
「カトケンさん、今日の夜には、名古屋に向かわないと……
ちょっとの間、カトケンさん歩美と歩夢を宜しくお願いします。」
「任せてよ。」
「僕は歩美と歩夢の世話は大丈夫!僕も心配だからお店を休んでアケビさんの大事なレースを観に行くよ。」
「歩美と歩夢は⁇」
「もちろん、2人とも連れて行く。」
「カトケンさん大丈夫⁇」
しかし、大丈夫なのか?
アケビさんが現役でロードレースを続けるまで僕は心配で夜も眠れない。
「カトケンさん、最近疲れてる?イビキが凄いよ。」
「えっ、本当に……」
ー名古屋国際ロードレース会場ー
《今日、ここに全国ロードレース選手権大会が開催されようとしています。
注目はワークワトソンと日本三連覇の走橋瞬太選手や女子賞金ランキングの山﨑美和選手です。
2年前、加藤明美選手を妨害した疑惑で最近では人気はガタ落ちですが相変わらず実力は女子では誰も太刀打ち出来ない存在です。
そしてその加藤明美選手が帰って来ました!》
【明美さーーーーん!】
【頑張ってーーーー!】
《す、凄い人気です。先日、万福村の喧嘩神輿が全国ネットで放映されて以来、スポーツ界のアイドルNo.1になってます。》
「あの子、相変わらず、ムカつくわね!
今日もただじゃ済まさないわよ!」
山﨑美和は薄ら笑いでアケビさんの姿眺めていた。
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