第7ミッション        僕、イクメンになります。

30/98
前へ
/338ページ
次へ
《選手26人がスターティンググリッドにつきました。  レッドシグナルが消えた!一斉にスタートです!  おっと、いきなり女性ライダー山﨑美和がトップグループに入りました!  全く、女性と思わせない素晴らしい走りです。  期待の加藤明美は中間グループで抜け出せない状況です。  やはりワークワトソンと日本のスーパースター走橋瞬太の一騎打ちか……  早くも2人の一騎打ち!あっ、山﨑美和も3番手に入って来た!》 「やっぱり、皆んな速いよ……  何でエンジン全開なのに誰1人抜かせない……」 「アケビさ〜ん!頑張れ!」 「ママ〜!」「マ、ママ〜!」 「あっ、カトケンさんに歩夢と歩夢……  次のコーナーで攻めるからね!ママを見てて!」 《おっと!加藤アケビ、無謀とも言えるコーナーリングで一気にごぼう抜き!  トップグループに入って来ました!》 『おっさん、お前の娘、ヤバい走りしてるぞ!  このままじゃ、前回みたいに、また転けるぞ!』 『トメさん、屏介さん、明美は進化してます。  いつの間にあんな走りを覚えたんだ!  もう、俺を越えている。』 『おっさんはアマで転けて死んだんだろ……  とっくの昔に越えてるよ!』 『は、はい……』 《おっ、3位の山﨑美和を捉えようとしてます。》 「き、来たわね!  今回も私の前には行かさないよ!」 《あっ、また山﨑美和選手、加藤明美選手に幅寄せで前には行かせません!なんと言う悪党ライダーなんでしょうか!》 「アケビさ〜ん!無理しないで〜!」 「ママ〜」 「カトケンさん、歩美……」 「マ、ママい、いけ〜」 「歩夢⁇⁇えっ……ママ、頑張る!」 《加藤明美選手、一気にインから山﨑選手を追い越したーーーーー!》
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加