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《加藤明美選手、一気にインから山﨑選手を追い越したーーーーー!》
「何で……あのクソ女!ふざけやがって!」
《あっ、山﨑美和選手、コーナーを曲がりきれず転倒!》
『おっさん、あのアホ娘を助けにいけ!』
『はい。アイアイサー』
《あっ、山﨑美和選手、奇跡的に立ってます!》
「あの2人速い!
ぶっ飛ばしても全く差が縮まらない……」
結局、レースはアケビさんは3位に終わった。
1位、ワークワトソン。
2位走橋瞬太。
誰もが予想しない大健闘だったがアケビさんは納得していない。
「アケビさん、3位って凄いよ。」
「カトケンさん、順位じゃないの!
私が山﨑選手を抜かして山﨑選手が転んだ時、何故かお父さんが見えたの……
もしかして、前に私を助けてくれたのもお父さんだったかも……
お父さん、ずっと私を見守っていてくれたのかも……
そして誰にも優しかったお父さん……
明日、精密検査で入院してる山﨑選手の所に見舞いに行くね!」
『おっさん、お前、娘に見られたな……もう、お前は成仏出来んな……ずっと、この世で過ごさないといけなくなったぞ!』
『それでも構いません!ずっと明美と可愛い孫が見れますから!』
アケビさんは日本ロードレース界でもトップ選手の仲間入りをした。
ー美肌化粧品ー
社長室
「凄いぞ!一気に加藤明美のおかげで化粧品メーカートップになっぞ!」
「社長、今度のCM、スター速井さんに頼んで今人気爆発中の2人に交渉しましょうか?」
「誰だ……そいつら?」
「確か、UMAGOYAってバンドです。」
「UMAGOYA……」
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