第7ミッション        僕、イクメンになります。

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《加藤明美選手、一気にインから山﨑選手を追い越したーーーーー!》 「何で……あのクソ女!ふざけやがって!」 《あっ、山﨑美和選手、コーナーを曲がりきれず転倒!》 『おっさん、あのアホ娘を助けにいけ!』 『はい。アイアイサー』 《あっ、山﨑美和選手、奇跡的に立ってます!》 「あの2人速い!  ぶっ飛ばしても全く差が縮まらない……」  結局、レースはアケビさんは3位に終わった。 1位、ワークワトソン。 2位走橋瞬太。  誰もが予想しない大健闘だったがアケビさんは納得していない。 「アケビさん、3位って凄いよ。」 「カトケンさん、順位じゃないの!  私が山﨑選手を抜かして山﨑選手が転んだ時、何故かお父さんが見えたの……  もしかして、前に私を助けてくれたのもお父さんだったかも……  お父さん、ずっと私を見守っていてくれたのかも……  そして誰にも優しかったお父さん……  明日、精密検査で入院してる山﨑選手の所に見舞いに行くね!」 『おっさん、お前、娘に見られたな……もう、お前は成仏出来んな……ずっと、この世で過ごさないといけなくなったぞ!』 『それでも構いません!ずっと明美と可愛い孫が見れますから!』  アケビさんは日本ロードレース界でもトップ選手の仲間入りをした。   ー美肌化粧品ー  社長室 「凄いぞ!一気に加藤明美のおかげで化粧品メーカートップになっぞ!」 「社長、今度のCM、スター速井さんに頼んで今人気爆発中の2人に交渉しましょうか?」 「誰だ……そいつら?」 「確か、UMAGOYAってバンドです。」 「UMAGOYA……」
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