第7ミッション        僕、イクメンになります。

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 万福村役場には沢山の村民が集まっていた。 「山を削って宅地にするなんて許さないぞ!」 「次の村長選挙、お前なんかに入れないぞ!」 「村長、ヤバいですよ!村民が押し掛けて来てます!」 「ワシの考えは間違っとらん!  ワシのお陰で今、万福村は栄えて来てるんだぞ!」 「い、いやっ……それは加藤さんとUMAGOYAのお陰だと……」 「何はともあれ、ワシはこの計画を進めるぞ!」  しかし、村人の考えも2つに割れていた。 「このまま百姓をしてても先が見えてる、俺の田んぼ売っちゃおかな……  今なら役場が高く買ってくれるって言ってたし!」  そして田んぼを売る人が増えて、日に日に田んぼが宅地になって行った。 「一馬、いい加減にUMAGOYAのローマ字覚えてくれよ。  ファンから苦情が来てるよ。」 「オレ、間違ってる?」 「毎回、違う所が……今日も色紙にUNAGOYAって……うなごやってなんなんだ?」 「ローマ字は辞めようよ。」 「漢字にするか?」 「馬小屋って書いてみろよ!」 「オレを馬鹿にしてるのか?ペンよこせ!」 【島小屋】 「漢字も駄目じゃないか?  スター速井に言って名前を変えよう……」 「何にするんだい?」 【うまごや】 「さすがにひらがなだったら間違わないだろ!」 「うん!」 「ところで万福村が2つに割れてるそうだぞ!」 「どう言う事だ?ムサシ……」 「どうも俺達の宣伝で万福村に移住者が沢山来たみたいで万福山を削って宅地計画を進めてるそうだ! 「えっ……万福山が無くなるのーーー?」 「無くなりはしないよ。  ただ、削って宅地にするだけだ。」 「でも、オレ達の山だぞ〜!」 「今度の村長選挙も立候補がいないから、引き続き村長みたいだぞ!」 「カトケン師匠に頼もうよ!」 「カトケン師匠が村長⁇笑ってしまうよ!」 「でも、人気じゃ凄いんだぞ!カトケン師匠は⁇⁇」
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