第7ミッション        僕、イクメンになります。

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 ー役場ー 「村長、今度の村長選挙は誰も立候補する人は現れませんし、もし現れても村長の圧勝ですよ。  だって、移住者も増えて新たに小学校や幼稚園も作らないと!賑やかになるぞ!」 「ところで移住者が増えて、出産祝い金100万円なんて払っていたら村の財源が無くなりますよ。」 「もう、廃止しよう。」 「また、村民から苦情が起こりますよ。  それに万福山を削って宅地計画だなんて……」 「大丈夫だ!俺に勝つ立候補なんて現れないさ!」 「もし、あのカトケンって奴が立候補したらどうします?」 「あんな奴に何が出来る!パンづくりと歌しかできない人間だぞ!それより、あの妻の方が怖いよ。」 「妻の加藤明美……」 「残念だけど、僕は立候補なんてしないよ。」 「そんな事、言うなよ。  カトケン師匠は村を愛して無いのか?」 「村は愛してるよ。  でも、僕はパン屋も有るし家族と一緒に居たいんだ。分かってよ!一馬君。」 「じゃ、明姉さんは⁇⁇」 「無理!無理!私、一週間後に大事なレースが待ってるの!」 「分かったよ!オレが立候補するよ!」 「えっ、一馬君が村長に立候補⁇⁇⁇」 「無理!無理!」
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