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ー役場ー
「村長、今度の村長選挙は誰も立候補する人は現れませんし、もし現れても村長の圧勝ですよ。
だって、移住者も増えて新たに小学校や幼稚園も作らないと!賑やかになるぞ!」
「ところで移住者が増えて、出産祝い金100万円なんて払っていたら村の財源が無くなりますよ。」
「もう、廃止しよう。」
「また、村民から苦情が起こりますよ。
それに万福山を削って宅地計画だなんて……」
「大丈夫だ!俺に勝つ立候補なんて現れないさ!」
「もし、あのカトケンって奴が立候補したらどうします?」
「あんな奴に何が出来る!パンづくりと歌しかできない人間だぞ!それより、あの妻の方が怖いよ。」
「妻の加藤明美……」
「残念だけど、僕は立候補なんてしないよ。」
「そんな事、言うなよ。
カトケン師匠は村を愛して無いのか?」
「村は愛してるよ。
でも、僕はパン屋も有るし家族と一緒に居たいんだ。分かってよ!一馬君。」
「じゃ、明姉さんは⁇⁇」
「無理!無理!私、一週間後に大事なレースが待ってるの!」
「分かったよ!オレが立候補するよ!」
「えっ、一馬君が村長に立候補⁇⁇⁇」
「無理!無理!」
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