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ーツクシさん喫茶店ー
「ツクシさん、大繁盛ですね。」
「健二君の食パンのおかげだよ。
他にもメニューが有るのに売れるのはサンドイッチとハニートーストばかりだよ。」
「本当、あの食パンは絶品だよね。」
「コーヒー栽培ハウスの中も食事が出来るなんて南国に来た雰囲気です。
歩美も歩夢も大喜びですよ。
ところで、5人でフラダンスみたいに踊ってるおばちゃん達は?」
「あぁ……村からの要請で、移住者達の雇用問題で仕方なく雇ってるんです……」
「ただ、踊るだけでしょ……
それに従業員沢山居るけど何人ですか?」
「今は20人なんだ……
儲かってる店には、役場から強く雇用を頼まれるんだ。
健二君の所だって従業員が増えたじゃないか?」
「僕の所は一馬君とムサシ君が辞めたから、凄く助かるし、何百回も同じ事を言わないから助かります。」
「でも、お互い大変だよね……」
「カトケンさん、明美、今度の村長選挙、一馬君が出て大丈夫なの⁇」
「母さん、一馬君はアホだけど、絶対に手を抜かない子なんだよ。
カトケンさんがパン生地をこねて!って一馬君にお願いして私達は出掛けたら8時間も永遠と必死にこねてたんだよ。」
「やっぱりただのアホね……」
「健二君、明美さん、もしかしたら一馬君の当選も有るかも知れないね。
あの人気とルックス、村の連中も若い人が増えて来てるし……
しかし、今の村長もちゃんと村民の事も考えてるんだよ。
ちゃんと移住して来た人達にも手厚い支援をして、多少の金は村長に流れている噂は有るけど……」
確かに僕達は万福村に来て、手厚い支援のおかげで村の皆んなと親しくなれた。
出産祝い金、それに引っ越して来た時だって無料で今の古民家を貰った。
それも村長がこの万福村を繁栄したい考えだったからだ。
万福村を宅地にするのは反対だが……
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