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「明美さん、駄目だーーーー!フクマウンテンに乗ったら振り落とされる!」
明美さんは、忠告を無視して勝手にフクマウンテンに飛び乗った……
「ウヒィーーーン」
フクマウンテンは大きな叫び声を上げてアケビさんを乗せ仁王立ちになって暴れてる!
「アケビさん、何を考えてるのーーー!アケビさんが落ちる……」
アケビさんは手綱を片手にに右手でフクマウンテンのお尻を強く叩いた。
「こらっ!フク、落ち着きなさい!」
米介さんが呆然と見てる……
「明美ちゃん、乗馬の経験有るの?カトケンちゃん……」
「さっき、家族でポニーに乗ったのが初めてって言ってました。」
「何と言う事だ……
あのフクマウンテンが初めて人の言う事を聞いた……」
「フクマウンテンってそんなにアホだったんですか?」
「あぁ……かなりのアホ馬だ。」
「アケビさん、もう降りてーーー!」
「ごめーーーん、カトケンさん、フクマウンテンがさっきから私をずっと見てたの………
少しだけ走らせて、お願い、米介さん、カトケンさん……」
絶対、嘘だ……
ただ、いつもの血が騒いでフクマウンテンに乗りたかっただけだ……
「明美ちゃん、フクマウンテンを走らせてるのは素人じゃ無理だ!
ニンジンを見せないとフクマウンテンは走らない!」
「米介さん、フクマウンテンって食べ物で釣らないと動かないの?」
「実力は有ったが食いしん坊のアホな暴れ馬だ。」
「あっ、フクマウンテンがアケビさんを乗せて爆走したぁーーーー!」
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