第7ミッション        僕、イクメンになります。

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「おじさん、おばさんお腹空いた!食パン有る⁇」 「歩美ちゃん、歩夢ちゃん、あそぼ〜」 「皆んな、手を洗ってからだよ!」 「はーい!」 「ね〜ねぇ」「にいにぃ〜」 「歩夢もだいぶん喋れるようになったね!」 「それに歩夢、掴まり立ちもしだしたもんね!」 「今日から君達も、歩美と歩夢と一緒に英語の勉強をするんだよ。」 「勉強なんて嫌だなぁ……」 「ハジメマシテ!ワタシハ、マーク」 「ハジメマシテ!ワタシハ、ジョージ」  英語の勉強が始まった。  さすがに本場の英語は僕が聞いてても勉強になる。  マークもジョージも教え方も上手い。 「アメリカのおじさん、また教えてね!」 「俺、英語好きになった!」  そして毎日、英語の勉強が行われるようになった。 「マーク先生ジョージ先生、お母ちゃんとお父ちゃんが野菜を持って行きなさいって……どうぞ!」 【今日も沢山の米や野菜を貰ったな……】 【この村の人達って温かいな……】 【俺達、こんな良い人を騙して良いのかなぁ……】 【俺、仕事を辞めてこの村で生活したいなぁ……】 【俺もだ……明日でも仕事を辞めてカトケンに謝ろう。】 【賛成!】  翌日、マークとジョージは僕とアケビさんに謝りに来た。 「えっ、僕達を騙してたの?」 【ごめんなさい】 「カトケンさん、正直に話してくれたから許してやろうよ。それより、引き続き英語教えてくれるんですか?」 「ハ、ハイ。デモ、スム、イエガ、アリマセン」 「あっ、カトケンさん、助六さんの家、空いてるんじゃ無い?」 「そうだね、一馬君もムサシ君も忙しくて帰って来ても馬小屋で生活してるもんね。」  マークとジョージは助六さんのお宅で生活するようになった。 『トメさん、屏介さん聞いて下さい!』 『うるさいの〜何事じゃ、せっかくイチャイチャしてたのに!』 『勝手に覗くなって毎回言ってるじゃろうが!』 『す、すみません。  実は私の部屋に変な外国人が2人来まして……』 『仲良くしてやれ!それにしても、次から次へとやって来るもんだわい!』
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