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「カトケンさん、万福村に保育園が出来たんだって!」
「そう言えば、古びた幼稚園は有ったけど……」
「あの古びた幼稚園がリニューアルして保育園になったんだって!
0歳から見てくれるんだってよ。」
「でも、アケビさんは歩美と歩夢を知らない人に預けても大丈夫なの?」
「僕は心配だ。」
「カトケンさん、子供には子供の世界が有るんだよ。
早くから子供達の中で揉まれないと強くなれないよ。」
そう言えば、僕は年長から幼稚園に入った。
僕は最後まで友達に馴染めず小学生になった。
小学生でもそれは変わらなかった。
あの時、皆んなと一緒に幼稚園に入っていたら僕の人生は変わっていたのか……
「カトケンさん……何を悩んでいるの?」
「アケビさん、早く歩美と歩夢を保育園にいれようよ。」
「どうしたの急に……」
「いやっ……何でもないよ。」
そして翌日、僕達家族は新しい保育園を見学しに行った。
園庭には沢山の子供達。
万福村には沢山の子供達が入園していた。
「カトケンさん、どんどん家が建って子供達もこんなに増えたんだね。」
遠くから綺麗な女の先生がやって来た。
「もしかして、スーパースターのカトケンさんとプロライダーの加藤明美さんですか?
私は園長の橋田と申します。」
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