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「おい、聞いたか!これからは建築業だって業者に頼まず、村で重機を購入して村民の建築経験者に依頼するそうだぞ!
村の皆んなが助け合って、給料も万福村から出すそうだ。」
「そうしたら談合だって無くなるなぁ……」
「そんな事、上手く行くのか?」
「でも、画期的じゃないか?俺、ツクシって野郎に1票入れようと思う。」
「お前はどうする?」
「じゃ、俺もそうするよ。」
そして、ツクシさんは圧倒的な投票数で万福村の村長になった。
ー村長室ー
「新村長、こちらがあなたの椅子です。
どうぞ!」
「あ、あの〜僕はほとんど、ここにはいないと思います。
喫茶店が気になるもんで……」
「で、でも、受付が凄い人でパンク状態です。」
「えっ、分かりました、今から受付に行って来ます。」
「私、看護師の資格持ってますが新しい病院に入れますか?」
「はい!病院も万福村の経営になりましたので、仕事をしたい方は皆さん受け入れます。」
「俺は大工だ!」
「はいはい!今、たくさんの方が万福村に移住してるんで大工さんの力が必要なんです!是非是非!」
「ツクシさん、忙しいそうですね!」
「あっ、健二君、こんな忙しいとは思わなかったよ。」
「でも、評判上々ですよ。」
「そうですか?」
受付で困っている女性がいた。
あっ、あの人、もしかして……
「お久しぶりです。
保育園が無くなり、職に困って……」
「健二君、この人は?」
「保育園で働いていた方です。」
「是非、あの保育園は万福村が管理しますので引き続き保育士として働いて下さい。」
「しかし、私、万福村に住んで無いし……それで、相談に来ました。」
「相談と言うと……」
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