第7ミッション        僕、イクメンになります。

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『おい、おい、又、助六の部屋に人が住みつくのか?』 『どうも今度は若い、おなごじゃそうだぞ、トメさん?』 『おなごじゃと⁇何処で住むんじゃ……』 『どうも、この部屋みたい……トメさん。』 『何じゃと……』 『おっさんの部屋には変な外国人2人が住みつき、おっさんも困ってるみたいですよ。』 『さすがにおっさんの部屋に若いおなごを入れたら外国人とおっさんの餌食になるかもしれん。  仕方ない……少しの間だけじゃろう。 一緒に生活するか……』 『えっ、ワシとトメさんの愛の巣が……』 『女々しい事言うな!屏介!』 『分かったよ……しかし、この家は沢山の人がやって来るの〜』 『ワシらもじゃろうが!』 『確かに……』  僕はモナカさんを連れて助六さん宅に向かった。  助六さんと馬実さんにはモナカさんの事情をあらかじめ話していた。 「初めてまして!私、小豆モナカと申します。」 「いらっしゃい!私は馬実です。  主人の助六さんと外国人のマークとジョージは麦畑に出てもうすぐ帰ってくると思うけど。  遠慮しなくっていいんだよ。  可愛い娘さんね!  カトケンさんの紹介だったら安心ね!  気兼ねなくこの部屋を使って!  ずっと空いてた部屋なのよ。」 「わぁ、立派なお部屋!本当に誰も住んでなかったんですか?  何か人のいた匂いがします。」 「面白い事を言う子だね!」 「こんな広い部屋なのに寂しくない気がします。  あっ、外国人の方も居るんですよね!」 「あぁ、隣の一馬の部屋に居るよ。」 「あの有名な一馬さんの部屋に……」 「一馬が帰って来たら、ムサシ君と馬小屋で生活してるから自分の部屋には寄り付かないけどね!」 「わぁ!楽しい生活が始まる予感!楽しみ〜〜」  前は1人で寂しく生活をしていた助六さん。  今では家族が出来て、ムサシ君にマークにジョージ、そして新たにモナカさん。  凄く賑やかになったもんだ。 『ワシらも居るぞ……』
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