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保育園の経営が万福村に変わり新たな万福村保育園が再開された。
そして、歩美と歩夢の保育園生活が始まった。
僕とアケビさんは嫌がる歩美と歩夢を抱っこして保育園に向かった。
好奇心旺盛な歩美もいつもと違う空気を感じたみたいだ。
もちろん、歩夢は怯えながら泣いてる。
「おはよ〜!歩夢ちゃん、歩美ちゃん、宜しくね!」
明るい声が園庭に響き渡った。
その声はモナカ先生である。
「カトケンさん、助六さんのお宅を紹介してくださりありがとうございます。
凄く気に入ってるんですよ。
私、おじいちゃん、おばあちゃん子だったんですけど、私の部屋、何だかあの時のように包まれた気持ちになるんです。
不思議ですよね!1人部屋なのに!
あっ、ごめんなさい。歩夢君と歩美ちゃんをお預かりします。
私、2人の担任になったんですよ。
今日は慣らし保育で2時間でお迎えをお願いします。」
「カトケンさん、良かったねぇ〜モナカさんが担任だって!」
「うん、安心だね!」
「じゃ、パパとママは帰るね!
早く迎えに来るから歩美も歩夢も頑張ってね……」
僕はアケビさんの目をみたら、うっすらと涙が溜まっていた。
ヤバい、僕ももらい泣きだ……
「パパ〜、ママ〜」
「パパ〜、ママ〜」
「カトケンさん、行こう……」
「うん。モナカ先生、よ、宜しくお願いします。」
「大丈夫ですよ。安心して下さい。」
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