第7ミッション        僕、イクメンになります。

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「ぎゃ〜」 「ぎゃ〜」 「大丈夫だよ。あっ、年長さんが来たよ。」 「あっ、双子の赤ちゃん?」 「そうだよ。歩夢君と歩美ちゃんて言うんだよ。  皆んな仲良くしてやってね!」 「僕、知ってるよ。  カトケンパン屋の子供だよ。  僕のお兄ちゃんと一緒に毎日、パンをご馳走してくれるんだぁ〜」 「僕も知ってる。」 「僕達も歩夢君と歩美ちゃんと遊んでいい?」 「駄目だよ。皆んな向こうで吉永先生が待ってるよ。」 「何してるの!陸君、大ちゃん」 「僕もモナカ先生が良いな〜!歩夢君、歩美ちゃん帰ったら、俺達と遊ぼうな!」   「あっ、歩美ちゃん笑った!良かったね。  知ってるお兄ちゃんがいて!  歩夢君は固まってるなぁ……」  僕は仕事が忙しくアケビさんにお迎えを頼んだ。 「お世話になりました。先生、どうでした?」 「歩美ちゃんはあれから直ぐに慣れてお友達と遊びましたよ。  歩夢君はあそこで……」  歩夢は1人でミニカーを転がしていた。 「きっと寂しかったのかなぁ……」 「モナカ先生、そんな事ないですよ。  大好きなんです。ミニカーが……  歩夢、帰るよ。もうミニカーを置いておいで!」 「いやっ!ブーブーいい!」 「ねぇ先生、でも友達出来るかなぁ……歩夢。」 「明美さん!任せて下さい。」  2人共、保育園が気に入ったみたいだ。  翌日は泣かずに保育園に行った。
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