79人が本棚に入れています
本棚に追加
「モナカさん、開けてくれ!
オレはモナカさんに一目惚れをしたんだ!」
しかし、モナカさんは自分の部屋の鍵を開けなかった。
「ここでオレ、歌わせてくれないか?
オレが作った曲をモナカさんに伝えたいんだ!」
「あれっ、一馬、俺が作った曲だぞ……」
「ムサシ、黙れって!頼む、オレが作った事にさせてくれ!」
「分かったよ。」
「じゃモナカさん、歌うよ。」
《付き合って下さい♪♪♪♪付き合って下さい♪♪♪♪僕の事を振り向いて下さい♪♪♪♪僕のお姫様 I love you♪♪♪》
「ムサシ、もう一度、」
《付き合って下さい♪♪♪♪付き合って下さい♪♪♪♪僕の事を振り向いて下さい♪♪♪♪僕のお姫様 I love you♪♪♪》
するとモナカさんの部屋からモナカさんの声がした。
「一馬さん……、凄くいい歌だね!
一馬君が私だけの為に曲を作ってくれたの?」
「も、も、もちろんそうだぞ!モナカさんの為に書いたんだ!」
「私、本当は一馬さんのファンなんだ……
私の保育の仕事が無くなった時、私はうまごやの曲に勇気ずけられたんだぁ……
だから、一馬さんとのお付き合いを聞かされた時、信じられなくって、こんな私なんか絶対、好きになるはずが無いって思って……」
「そんな事ないよ!オレはモナカさんに一目惚れしたんだ。
まだ、結婚はいいからオレとお付き合いして下さい。」
「こ、こ、こちらこそ宜しくお願いします。
一馬君、もう1回、さっきの曲を歌ってくれませんか?」
「本当にオレでいいのか?
ムサシ聞いたか?今のモナカさんの言葉。」
「あぁ、聞いた、信じられない……」
「ラッキー!ラッキー!ラッキー!ムサシ、オタマトーン持ったか!」
「あぁ、持ったぞ……」
《付き合って下さい♪♪♪♪付き合って下さい♪♪♪♪僕の事を振り向いて下さい♪♪♪♪僕のお姫様 I love you♪♪♪》
一馬とモナカさんはお付き合いを始めたそうだ。
最初のコメントを投稿しよう!