第7ミッション        僕、イクメンになります。

64/98
前へ
/338ページ
次へ
「モナカさん、開けてくれ!  オレはモナカさんに一目惚れをしたんだ!」  しかし、モナカさんは自分の部屋の鍵を開けなかった。 「ここでオレ、歌わせてくれないか?  オレが作った曲をモナカさんに伝えたいんだ!」 「あれっ、一馬、俺が作った曲だぞ……」 「ムサシ、黙れって!頼む、オレが作った事にさせてくれ!」 「分かったよ。」 「じゃモナカさん、歌うよ。」 《付き合って下さい♪♪♪♪付き合って下さい♪♪♪♪僕の事を振り向いて下さい♪♪♪♪僕のお姫様 I love you♪♪♪》 「ムサシ、もう一度、」 《付き合って下さい♪♪♪♪付き合って下さい♪♪♪♪僕の事を振り向いて下さい♪♪♪♪僕のお姫様 I love you♪♪♪》  するとモナカさんの部屋からモナカさんの声がした。 「一馬さん……、凄くいい歌だね!  一馬君が私だけの為に曲を作ってくれたの?」 「も、も、もちろんそうだぞ!モナカさんの為に書いたんだ!」 「私、本当は一馬さんのファンなんだ……  私の保育の仕事が無くなった時、私はうまごやの曲に勇気ずけられたんだぁ……  だから、一馬さんとのお付き合いを聞かされた時、信じられなくって、こんな私なんか絶対、好きになるはずが無いって思って……」 「そんな事ないよ!オレはモナカさんに一目惚れしたんだ。  まだ、結婚はいいからオレとお付き合いして下さい。」 「こ、こ、こちらこそ宜しくお願いします。  一馬君、もう1回、さっきの曲を歌ってくれませんか?」 「本当にオレでいいのか?  ムサシ聞いたか?今のモナカさんの言葉。」 「あぁ、聞いた、信じられない……」 「ラッキー!ラッキー!ラッキー!ムサシ、オタマトーン持ったか!」 「あぁ、持ったぞ……」 《付き合って下さい♪♪♪♪付き合って下さい♪♪♪♪僕の事を振り向いて下さい♪♪♪♪僕のお姫様 I love you♪♪♪》  一馬とモナカさんはお付き合いを始めたそうだ。
/338ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加