第7ミッション        僕、イクメンになります。

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「モナカ先生、園長先生が呼んでるよ。」 「なんだろう?先生達に差し入れかなぁ!」 「ちょっと行って来るね!すみません、子供達を宜しくお願いします。」 「私達に任せてゆっくり、園長先生とお喋りしておいで!」 「はーい。」  ー園長室ー 《トントン》 「はーい!どうぞ入って下さい。」 「園長先生には1度ちゃんと御礼を言わないといけないって思ってました。  また、この保育園に呼んで貰って、助六さん宅にお世話になったのも園長先生や加藤さんのお陰です。  ありがとうございます。」 「そんなにかしこまらないで下さいよ。私達は村の仲間ですよ。  万福村は来る者は拒まず、皆んな仲間ですよ。」 「ところで園長先生、お話とは?」 「じ、実はモナカさん……音楽発表会の事なんですが……」 「はい……音楽発表会で何か?」 「聞いた話ですが、ハーモニカを吹けない子は 練習させないのですか?」 「園長先生、年中、年長で吹けないでふざけてる子と引っ越して来たばかりでハーモニカが吹けない子が5人います。  その子を教えていたら間に合わないんです。  どうしても音楽発表会を成功したいんです。 吹けない子も吹くマネで練習してます。」 「モナカさんは、一馬君と良いお付き合いをしてるそうですね。  私は大賛成ですよ。  一馬君はちょっとアホだけど、あっ、ゴメンなさい。  でも、彼の一途な所とど真面目な所は頭が下がります。  モナカさんもきっとそう思ってるんじゃないですか?  彼の努力で今が有るんですよ。  子供だって、大人が無理って教えてなかったら、子供は伸びませんよ。  子供には沢山の可能性が有るんです。  立派な音楽発表会じゃなくても良いじゃないですか?  音楽発表会は子供の成長過程を見る場ですよ。  私の案ですが年1回の発表会を3ヶ月に1回にして親御さんに観てもらいましょうよ。」
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