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ー万福保育園ー
「ツクシ園長さん、お電話です!」
「おいおい、忙しいなぁ〜せっかく子供達と遊んでるのに……」
「役場の部長からです!」
「はい、はい!ちょっとお待ちを〜〜」
「ツクシ村長、大変です!」
「部長、慌てないでゆっくりと……」
「宛先不明で小切手が……き、き、き、金額が500億です。」
「な、な、何だと……」
「これも、健二君達か……」
「しかし、こんな大金どうしましょう?
1億くらい、こそっと使っても分からないですよね!」
「馬鹿な事を言わないで下さい。
このお金が有れば、大きな病院が建てられます。」
「しかし、もう万福村には残された大きな土地なんて有りません。」
「……隣の宝福村にお願いしましょう!」
「えっ、宝福村とはライバル村ですよ!宝福村に病院建設なんて宝福村が発展するだけじゃないですか!」
「確かに今はライバルかも知れませんが昔から喧嘩神輿でお互い切磋琢磨した関係って聞いてます。
万福村で運ばれても宝福村までは20分で行けます!宝福村の村長にお願いしようじゃないですか?」
「分かりました……」
ー加藤宅ー
「アケビさん、ところで僕達の全財産はいったいどれくらい有るの?」
「昨日と今日の食パンの売り上げが4万だったからそれだけ!
でも、野菜やお米、果物だって村の皆んなから貰えるから十分だよ。」
「えっ……」
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