第7ミッション        僕、イクメンになります。

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ー万福村役場ー 「宝福村の村長がお越してます。」 「どうぞ、中に通してやって下さい。」 「はい。」 「初めてまして!私、宝福村で村長をしてます、銭村金造です。」 「私は万福村で村長をしてます。山野筑紫と申します。」 「筑紫さん、あ、あ、あの小切手は?  世の中、上手い話は無いと思いまして、きっと裏が有るんでしょ!  私を落とし入れても騙されませんよ。」 「騙すなんて……」 「じゃ、あの訳の分からない莫大な小切手の金額はいったい何なんですか?」 「あれは、おそらく加藤健二さんからだと思います。」 「加藤健二?あっ、あの幻のアーティスト、カトケンですか?  そう言えば、万福村に雲隠れしてるそうですね。  あっ、奥さんは喧嘩神輿でワシらの神輿を破ったプロバイクレーサー加藤明美ですよね。」 「はい。血は繋がっていませんが私達、親子です。」 「えーーーっ」 「封筒に村の為に使って下さいと書かれてました。  私達の村にはもう、余った土地が有りません。  だから、隣村の宝福村に巨大病院を作って貰いたくお願いに上がった次第です。」 「本当に⁇⁇⁇⁇」  そして宝福村に巨大病院が建設計画が始まった。  ー加藤宅ー 「カトケンさん、いよいよ一週間後、音楽発表会だね!  歩美も歩夢も参加出来て良かったね!」 「ただ、オタマトーンを持ってるだけだけど全員参加って良いよね!」 「モナカさん言ってたよ。  弾けないでも楽器に慣れる事が大事だって!」 「モナカさんも変わったね!  歩美と歩夢、何色のオタマトーンを選ぶんだろう?  それにヨシ君達の演奏も楽しみだね!」 「カトケンさん、ヨシ君のおばあちゃんが言ってたよ。  今は保育園に行くのが凄く楽しみだって!」 「皆んなどんどん変わって行ってるね!」 「さすがツクシさん!」
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