第7ミッション        僕、イクメンになります。

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ー万福保育園音楽発表会、当日ー 「アケビさん、歩美も歩夢も楽器弾けないけどオタマトーンで昨日からずっとオタマトーンで遊んでいたし、今日の発表会、泣かずに頑張れるかなぁ……」 「大丈夫だよ!……保育園では、ヨシ君もだいぶ弾けるようになったみたいだよ。」 「あっ、ツクシさん…じゃなくツクシ村長?いやっツクシ園長?」 「あっ、健二君と明美さん、おはようございます。  今まで通りのツクシで構いませんよ。  あっ、それより莫大な金額が役場に、もちろん健二君と明美さんですよね……」 「さぁ………⁇⁇  そんな事はどうでも良いんで、子供の楽しい音楽会、楽しみです。」 「はい!やっと形になったばかりですが、まぁ、子供達の成長を見てあげて下さい。」 「ソレデハ、ネンチョウ、ニ、ヨル、ABCソング、デス!」 「カトケンさん、マークとジョージが司会だなんて無茶苦茶だよね。 「アケビさん、あの2人は子供達に英語を教えてるから年長さんはABCソングにしたのかなぁ」 《イチニィ、ノー、ハイ!ABCDEFG♪♪♪》 「凄い、皆んな楽しそうに歌ってる!音程は外れてるけど凄い笑顔だね。」  年長さんは保護者から沢山の拍手を貰った。  しかし、周りの親達からの不満な声も聞こえてきた。 「去年の年長さんの方が上手かったよね……」 「確かに……大声で歌う子もいたよ!」 「それに、ABCDソングって年長さんに歌わせる曲⁇うちの子だったらもっと難しい曲だって歌えるのに!」 「園長の山野筑紫です。あっ村長もやってます。  子供達は今、オタマトーンにハマってます。 毎日、楽しく練習をしています。  まだ、上手くは弾けませんが子供達は楽器の楽しさに目を輝かせてます。  それでは、園児全員の登場です。  子供達の元気いっぱいの姿を見てあげて下さい。  では、皆んなおいで〜」 「カトケンさん、歩美と歩夢が出た!」 「ちゃんとオタマトーンを持ってる!」
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