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「カトケンさん、歩美と歩夢が出た!」
「ちゃんとオタマトーンを持ってる!」
「ツヅキマシテハ、エンジ、ミンナニヨル、カエルノガッショウデス!」
「ミンナ、マイニチ、オタマトーン、デ、レンシュウシマシタ!」
「ヨシ!頑張れ!おばあちゃんは応援してるよ〜〜」
「うん!おばあちゃん、僕、頑張る!」
「ワッハハハハッ!」
場内は大きな笑いが起きた。
そして、園児全員による、カエルの合唱が披露された。
「アケビさん、オタマトーンでカエルの合唱って楽しいよね。」
「ほんと!モナカさんが考えたみたいだよ。」
歩美と歩夢の年少さんは前例でモナカ先生に連れられて、楽しそうにオタマトーンで遊んでいる。
まだ、子供達は決して上手いとは言えない。
皆んなオタマトーンを初めて2週間。
でも、皆んな横一線。
失敗しても、子供達は笑顔が溢れている。
モナカ先生は子供達に、失敗しても恥ずかしくないんだよ。お父さんやお母さんは失敗しても皆んなの可愛い笑顔が見たいんだから!といつも言っていた。
カエルの合唱はどうにか終わった。
そして沢山の拍手が巻き起こった。
そして、園長のツクシさんがステージに上がった。
「皆さんにも、オタマトーンを配りますので、家で子供達と練習してあげて下さい。」
「わっ、カトケンさん、私、緑のオタマトーンだ!どうして、万福保育園にこんな沢山オタマトーンを買うお金が有ったんだろう……」
「アケビさん、僕達の全財産を万福村に寄付したからだよ……」
「なるほど!」
「それから、今日は特別ゲストが来てます。
ゲストと言っても無理矢理、参加をお願いされたのですが……」
「特別ゲスト⁇?」
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