付き合って下さい。

第７ミッション 僕、イクメンになります。

ーツクシさん喫茶店ー

「お母さん、ツクシさんがいないって喫茶店上手く行ってるの？」

「大丈夫だよ。
　ツクシさんは喫茶店の前段取りをして毎日、役場や保育園に行ってるから、それに20人の従業員も良く働いてくれてるし！」

「ツクシさん、体もつのかなぁ〜……」
「毎日、生き生きしてるよ。
　子供達から沢山のパワーを貰えるって！」

　ツクシさん、パワフルだね！しかし、それにしても、この店、日に日に南国ムードが凄くなってない？」

「皆んな、フラダンスが上達してステージで派手に踊ってるもんね。」

「喫茶店て言うより、ナイトパブみたいだよ。」

「それは良いとして明美……本当に歩美や歩夢を置いてフランスに行っちゃうの？」

「うん。今のカトケンさんなら、きっと大丈夫。
　困ったら、この村の人達が助けてくれるから！」

「そう言えば、健二さんと歩夢ちゃんと歩美ちゃんは？」

「今、歩美と歩夢を連れて村の夜間パトロールに行ってるの？」

「あの気弱だった健二さんも変われば変わるもんね！」
「お母さん、気弱なんて言わないでよ！カトケンさんは、本当は芯の強い人なんだよ。」

「はい、はい。ごめんなさいね！」

　アケビさんは安心しているが、アケビのいない3週間は僕にとって不安でいっぱいだ。

　ーロードレース記者会見会場ー

「日本を代表して加藤明美さん、今の心境は？」

「初めての海外旅行、凄く楽しみです。
　ちょっとの間、1人の時間も出来るし……」

「えっ……明美さん、旅行気分で行くんですか？」

「あっ、海外でバイクに乗れるって凄く楽しみです。
　フランスのエッフェル塔や凱旋門をバイクで走るの楽しみ〜
　あっ、ローマの休日のロケ地にも行きたいなぁ〜カトケンさんや子供達には悪いけど。」

「明美さん……やっぱり観光気分ですか？」

　日本代表には、国内１位の走橋瞬太をはじめ、日本のスーパースターが勢揃いしていた。

　そして、悪名高い山﨑美和も選ばれていた。