第7ミッション        僕、イクメンになります。

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「明美、長いフライトだよ。」 「美和は慣れてるの?」 「私は何回も海外試合の経験が有るからね!  明美は飛行機、もしかして始めて⁇」 「う、うん。」 「えっビックリ!そう言えば、さっきいたご主人、あの有名なカトケンでしょ!  あの幻のアーティストだよね!結構、子煩悩なんだね!  羨ましいよ!結婚して子供もいて、そしてプロライダー……  欲しい物は全て持ってるなんて……」 「でも、大変だよ。  育児にカトケンさんのお手伝い、それに練習、あっと言う間に1日が終わっちゃう。  1人の時間なんて全くないよ。  でも、凄く幸せだけどね。」 「やっぱり私には無理だ。  そう言えば明美、さっき旦那からアケビって言われてなかった?」 「そうだよ。アケビって呼んで良いのはカトケンさんだけ」 「私も明美の事、アケビって言おうと!」 「ちょっと、美和!」 「ごめん!ごめん!」 「そう言えば、レースで美和が転けた時、私見たんだ……」 「私が転けた時?」 「あの時、私の父が美和を助けようとしたのが見えたんだぁ……」 「私を助けたのはアケビのお父さん?」 「こらっ!また、アケビ言ったな!」 「ごめん明美、そう言えば、転けた時に急に体が浮いた感じがして、あれだけの事故だったのに無傷だった……」 「もしかして私が転倒した時もお父さんが助けてくれたのかな……」 『そうだよ。2人を助けたのは、私だよ。』 「今、誰か喋った?」 『ヤバっ……』 ー助六さん宅ー 『おっさん、フランスに行ったのか?』 『トメさん、朝早く、荷物をまとめて出て行ったよ。』 「寂しくなるね!」 『おい!モナカ、お前はいつまで居るんじゃ!』 「一馬と結婚するまでだよ。」 『ワシらの愛の巣を邪魔しやがって!』 「そんな事言わないでよ〜〜」 『仕方ないの〜』
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