第7ミッション        僕、イクメンになります。

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アケビさんがフランスに旅立って2日が過ぎた。  不思議と歩夢と歩美は、駄々をこねない。 「歩美、ママが居なくっても大丈夫なの?」 「うん!」 「歩夢は⁇」 「ブーブーいい!」  仕事もある程度はパートの人に任せられるようになり、2人の面倒も見れるようになった。 「あれっ、歩美どうした?」 「くちゃい」  歩夢は鼻を押さえている。 「あっ、焦げた匂い……」 「すみません!石窯のパン、焦がしちゃいました。」  やっぱり、まだまだだけど凄く助かる……  歩美と歩夢は1歳6カ月を過ぎ、歩美はカタコトの単語をどんどん喋ってる。 そして、走りまくる程元気だ。 でも、歩夢は、パパ、ママ、ブーブーばかりでまだ、ヨチヨチ歩き。  しかし、歩夢は異常なまでに乗り物に興味津々で、飛行機のオモチャを持てば、手で飛ばしている。  列車や車は部屋中を回って止めに入るまで遊んでいる。  歩美は手が掛かるが歩夢はオモチャが有れば大丈夫な子だ。  でも、少し心配だ。  同じ双子の兄妹なのに、こんなに性格が違うものだろか……  僕は正直、歩夢が気になっていた。  アケビさんは大丈夫って言うがやっぱり心配だ。  僕は母親に電話した。
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