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ーフランスのホテルー
「わっ、立派なホテルだわ!」
「美和の所属してる企業は何処なの⁇」
「私は烏賊サマリア商会よ。」
「えっ、烏賊サマリア商会って娘さんが万福村で、保育園をしてた所じゃない?」
「そうよ!娘さんは万福村で保育園をしてて汚職で捕まり逮捕。
社長はワシの娘じゃない!って縁を切ったそうだよ。
あっ、明美は万福村だってよね。」
「う、うん、私の子供、その保育園に預けてた……
今は良い保育園だけど!」
「明美の会社は美肌化粧品だよね。
それにしてもセコくない?
私のホテルは超高層ホテルなのに、明美のホテルはモーテル?」
「何で、こんなに違うの⁇」
「明日から皆んなと合同になるからそれまでの我慢だね!」
じゃ、明美、明日の練習は朝、8時からだよ。
遅れないでね。」
リリリ〜ン♪携帯音
《明美ちゃん、もう着いたかな?
ゴメンな……こんなホテルしか取れなくって!手頃なホテルが取れなかったんだ。
ケチったつもりじゃないよ。
私も、そのホテルに向かうから一緒に食事でもしょう。》
その電話は、美肌化粧品の社長だった。
どうも最近、売り上げが低迷しているみたいだ。
『私は何処で寝よう……
さすがに娘と同じ部屋だったら抵抗があるぞ。
そうだ!あの美和ちゃんの超高層マンションにしようかな?
嫌、それはやっぱり駄目だ。
私は明美の父親だ!友達の部屋に入るなんて変態過ぎる。
仕方ない、社長の部屋にお邪魔するか……』
社長と夕食を済ませ、汚いモーテルに入った。
「じゃ、社長さん、おやすみなさい。」
「おやすみ!」
『わっ、この部屋、沢山のオバケ……フランスのオバケって怖いよ〜』
『ヘンナ、ヤツ、ガ、キタ!』
『お邪魔します。』
「明美ちゃんには悪い事をしたなぁ、こんな汚い部屋で申し訳ない……
しかし、落ち着けない部屋だな〜仕方ない!酒でも飲んで寝るか……」
『コイツモ、ニホンジン、カ……チョット、カラカウカ……』
「わっ、体が動かない!寝てないのに金縛〜り〜〜」
『おやすみなさい。』
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