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フランスロードレース世界選手権大会前日。
「いよいよ、明日だね。明美、体調はどう?」
「完璧だよ。フランスの田舎料理って口に合うかも!
昨日はクロック、ムッシューって言うの食べたんだよ!美和は体調はどうなの?」
「私も完璧!そう言えば、昨日、烏賊サマリア商会の会長の娘さんが来たよ!
あっ、橋田さんが来た……」
「久しぶりです!加藤さん。
ごめんなさいね、万福村保育園をあんな形で私が去って……でも、新しい万福村の村長が新しい万福村保育園を立て直したって聞いたわ!
なかなかやり手の人みたいですね!
私は保釈金で刑務所行きは免れたの。
やっぱりお金って助かるわ!
明日の世界大会ロードレース美和と一緒に頑張って下さいね!」
「は、はい。」
ーレース当日、朝9時ー
レース開始は昼からだし、久しぶりにカトケンさんと歩美と歩夢に電話しよっと!
《♪♪♪プルル〜ン》
「も、もしもし、アケビさん、どうしたんですか?突然……」
「カトケンさん、疲れてるの?元気ないよ!
もしかして、歩美と歩夢の育児疲れじゃない?」
「アケビさん、勘弁して下さいよ。
こっちは夜中の1時だよ。
アケビさんのレースを見る為に早く寝たのに……」
「ごめん、ごめん、日本とは8時間の時差が有るって忘れてた!歩美と歩夢は元気?」
「全然、元気だよ。でも、時々、ママって言ってるよ。
心配しないでレース頑張って!」
「うん、ありがとう!じゃ、ゆっくり寝てね!」
「う、うん!すっかり目が覚めたけど……」
そう言えば、美肌化粧品の社員さんも、私のレースが12時から有るから、朝の4時に会社に出て来て無理矢理、私のレースを見らされるのかなぁ……
会社勤めて大変だな……」
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