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《とうとう、走橋瞬太をインから抜かした!》
『明美、危ないぞ!』
「やっぱり、明美って言ってるからお父さんだよね!
ちゃんとご飯食べてるの?こんなにやつれて……」
『ご飯?最近、食べて無い……』
「母さんが毎日、仏壇にお供えしてるよ。」
『あの家は嫌だ!ツクシって言う奴が居るから!俺の輪奈美を奪った男だぞ!』
「それはお父さんが亡くなってから母さんと一緒になったんだよ。」
『分かってるさ!でも、未だに心の整理が出来ないんだ……』
「今度、ツクシさんを紹介するよ。
良い人だから!」
『そんな事より、レースに集中だぁ!』
「あっ、そうだった!
お父さん、私の走りを見てて!」
『あっ、危ないぞ明美!』
「大丈夫だって!」
《レースは3人の争奪戦になって来た!
な、な、な、なんと走橋瞬太を抜き去った加藤明美選手が世界のトップ選手とデットヒートな闘いをするなんて……》
「アケビさ〜ん、頑張れ〜」
「ママ〜」
「ママ〜」
《後、ゴールは目の前だーーー!》
『明美、ラストスパート!』
「うん!」
《ゴール!ゴール!ゴール!》
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