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残念ながら、アケビさんは3位で終わった。
しかし、これは物凄い快挙だった。
3位で終わったが、走橋瞬太を抜いて日本ランキング1位になったからだ。
もはや、僕の奥さんという紹介から対等の立場、いやっ、加藤明美の旦那さんは、あのカトケンって紹介されるまでにアケビさんは有名人になっていった。
「世界ロードレース3位入賞おめでとうございます。
賞金の3億円は何に使いますか?」
「そんな大金入りません。返却します!」
「返却〜〜くぅ〜」
アケビさんは有名にはなったが、世間からは、宇宙人扱いされる変なキャラで人気を集めてる。
「アケビさん、今日もテレビの取材が来てるよ。」
「嫌だよ〜行きたくな〜い!
この前、仕方なく行ったらゲストに一馬君も来ていて私と一馬君、アホ扱いされたんだよ。」
「どんな風に?」
「私と一馬君は、お金の使い方が分かって無いって笑われた……」
僕は思った。
確かにその通りだ。
でも、贅沢は出来ないけど僕達、家族は幸せだ。
「カトケンさん、歩夢も歩美もいつの間にかパパ子になったね!」
「そんな事、無いよ。
アケビさんが居るから子供達はスクスク育つんだよ。」
「カトケンさん、今回もミッション成功だね!
カトケンさんは立派なイクメンさんだよ。♡♡」
「えっ、ミッションクリア?」
ー了ー
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