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第1章1節
腰よりも白く長い髪の人間がドラゴンと対話し、竜神に祈りを捧げていた。
翡翠の竜と二匹の白銀の龍は天井を見つめている。
交信しているのだ。
「我らが巡り会えたのは竜神様のおかげです。これからも我らを導き、見守りたまえ。」
と男の声がする。
男は祈りを捧げ終えるとフードを外した。
「おい!貴様のような異教徒が、我らが竜神様に祈りを捧げるな!」と怒鳴る声が聞こえる。
「聞いているのか!」と胸ぐらを掴もうとした。
「シャーーー!」
と翡翠のドラゴンが唸り、そいつの手に噛み付いた。
そいつは悲鳴を上げるが、翡翠のドラゴンと二匹の白銀の龍は攻撃を緩めない。
異教徒と呼ばれた男はそのまま無視し、出口へ歩く。
「お前ら、行くぞ。」
と三匹のリュウに言うと出ていく異教徒の男。
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