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第1章2節
彼らはかつての約束を果たすために。
彼に今度こそ笑ってもらうために。
今度こそ、呪縛からの解放を。
巨大な木の下で昼食をライト、シャイニング、ダークと共に取る。
「終闇。竜は?」とライトが聞く。
俺は首を横に振り
「聖堂で白い長髪のリュウ使いの男がいたということ以外はめぼしい情報はなかった。」
「こっちも同じだ。」とシャイニング。
小さな透明な龍が鳴き声をあげる。
この龍は白い長髪の男性が生み出したドラゴンだ。生まれたばかりのこの龍を俺たちに預けたのだ。
この龍は魂海の龍と呼ばれ、魂の質と力が一定以上に達すると生まれるらしい。
いわば、竜から見たら我が子同然なのだ。
そんな大事な子を俺たちに預けるのだから、何かあるのだろう。
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