いつかは消えてしまう世界

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学校では私は空気だ。 いや、ちがう。 もっとあってもなくてもかわらないもの。 仲のいい友達もいないし、なんなら避けられてる。 それにちょくちょく陰口を言われてるのも知ってる。 まあ暴力とかに訴えるようないじめは受けてないし、どうせ卒業するまでの4ヶ月ぐらいしか関わらない。 最近はクラスの派手な面々も受験や就職やらに追われているのか、少しばかり静かになった。 相変わらず大きな声で騒いでいるが、放課後夜まで遊びに行くとかっていう約束をする言葉は聞かなくなった。 どことなく治安のよくなった教室で、そうそう私の将来において役に立たなさそうな勉強をして帰路に着く。 そうして、この形ある生活の一日を削っていく。 貴重だが、どうでもいい一日を。
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