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「ねぇ、センパイ。これ、貴方でしょ?」
後輩である那知に壁際に追いやられスマフォの画面かざされた。
画面には際どい下着をつけた写真が投稿されたSNSが映っていた。
「な、にを……こんなもの、俺がするわけ……」
動揺して声がうわずる。
まさかバレるなんてことある訳がないとシラを切ろうと顔を背ける。
「このmioって人さ、センパイと同じ首元にホクロあるじゃん。こんな特徴的なホクロの並びしてる人滅多に居ないよね?」
「し、しらな……そんなもの見てないで、仕事をしろ。」
「あ、そう。ま、いいや。」
那知は特に言及するでもなくスマフォをポケットにしまい、何も言わずにその場を去った。
「……ヤバい、気をつけないと。」
那知が立ち去ったあと、ようやく詰めていた息を吐いた。こんな事がバレてしまっては社会的な立場も今まで築き上げてきたモノも全て無くしかねない。
「暫くは動かさないでおこう……」
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