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妹である希羅との思い出は少ない。
俺が10歳の時に産まれた希羅。
年がかなり離れているから、話した事もないかもな。
お袋が希羅を連れて出て行った日、見たのは男の車に乗ったお袋と希羅。
なんで俺じゃないんだ?と思った事もある。
それに、親父も2人の事を話さなかったから、俺からも聞く事がなかった。
出来るものなら、どんな風に育ったかを見たいとは思ってはいた。
ただ、会いに行かなかったのは、俺が極道として生きると決めたからだ。
そんな風に思っていた俺は予想してなかった。
まさか希羅の口から『お兄ちゃん』と言う言葉を聞く事になるとは……
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