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裏路地で泥水を啜って
「へぇ、新顔か。命懸けの戦闘で稼いだギルルを使うんだ、どうせなら初物がいいぜ」
三十代半ばと思われる戦士は小さな皮の袋に入ったギルルを、ボロ布一枚敷いた上に正座で座るシズクに向かって投げつけた。シズクは三つ指をついて頭を下げてから、中のお金である、ギルルの枚数を数える。
「あ…あの…戦士様なら回復の薬草は、足りていますか?」
シズクはボロ布の上に申し訳程度に広げた自分の店の商品の魔法薬を、震えながら指差してみる。試食もありますと書かれている薄汚れた紙を見て、戦士は興味を示した。
「へぇ、ただのみなし児の花売り娘だと思ったら魔法薬か。お嬢ちゃん、何者だい?」
シズクは愛想笑いで微笑むだけで答えない。戦士は試食の回復の薬草をむしゃむしゃと食べると、舌を巻く。
「うめぇな、これ。薬草って不味いモノばかりなのにこれは甘酸っぱくて果物みたいだ。よし、花代とは別に薬草も買ってやるよ」
男は値札を見て更にギルルの入った袋をシズクにもう一つ投げてよこした。シズクはもう一度三つ指をついて深く頭を下げてから、中身を改める。
「お釣りは7ギルルです」
律儀に7ギルルを返すために男の手を取ろうとすると、
「釣りは取っとけ。7ギルルじゃ、小さなガキが好きな飴玉だって買えやしない」
戦士は、シズクの震えっぱなしの手を握ると、ボロ布の敷物をシズクのもう片方の手に持たせて、朽ち果てそうな木材で出来た安酒場と、今にも崩れ落ちそうなひび割れたレンガで造られた、場末のうらぶれた女しかいない娼館の間の裏路地にシズクを連れ込んだ。
この裏路地は男達から蕾天国と呼ばれ、一本手前の通りは、花咲小道と呼ばれている。娼婦になれない幼い孤児の女の子達が、花売り娘としてボロ布や麦わらの上に座って客を引く。
このロッテルバンガン国では公娼として登録しなければ、娼婦としての商売が出来ない。16歳にならないと公娼の資格は得られない。しかし、度重なる魔王との戦争、他国との戦争で親を亡くした孤児達が国中に溢れ返っている。国王は戦災孤児の救済など全く考えていない。
幼い女の子達は、路上売春で泥水を啜りながら生き延びるしかなかった。男達は通りを花咲小道だの裏路地を蕾天国だのというが、当の花売り娘達は、身売り小道、獣地獄と呼んでいた。
裏路地に戦士によって連れ込まれたシズクは、花売り娘達を束ねるヤクザ者、ビリーに教えられた通りにつぎはぎだらけの服を脱ぎ、男の足元に跪いて腰を抱きしめてから、擦りきれて穴まで空いた下着を脱ぎ始める。
「俺のも脱がしてくれよ」
そう言うと、三十路半ばの戦士は涎を垂らしながら、シズクの唇をむさぼる。ビリーに教えられた通りに男の服を脱がそうとするが、シズクは緊張で手が震えているのと、シャツのボタンの合わせが男女逆なので手間取ってしまう。
「下手くそが!」
急に男の態度が変わり、シズクの怯えきった青白い顔を、男が力一杯平手打ちする。
「痛い!」
シズクはあまりの痛さに泣き出してしまう。
「痛いじゃねえんだよ。初物とはいえ、あんなに金が貰えるのはお前らの頭と話がついてるからだ。初物を好きなだけいたぶりたいってビリーに言ったら、あいつはかなりふっかけてきたんだ。大枚はたいた分は楽しませてもらうぜ」
男は今度は左から右にシズクの頬をぶってから、自分で服を脱いでシズクにのし掛かってきた。
「いい乳してるな、お前幾つだよ」
男はシズクの13歳とは思えないふっくらとした乳房を揉みしだき、爪を立てて鷲掴みにして、乳首を舐めて吸って、最後は噛みついて痛めつけた。
質問に答える余裕もないシズクを、男は容赦なく責め立てる。シズクの三つ編みお下げの片方を力任せに引っ張っって、
「オラ、客が質問してんだろ?答えろや」
シズクの顔に唾を吐き掛けた。
「じゅ…13です…」
消え入りそうな声でシズクが答えると、
「マジかよ。13でこんな乳と尻って、たまんねえな」
男はいやらしく荒い息をシズクに吹き掛けて、胸と尻を堪能した後に、まだ誰も触れたことのないシズクの未熟な膣を指でまさぐる。
「なんだよ、ビリーの奴、仕込みもしてねぇのに売りに出したな。ぼったくりやがって」
男がどんなに指でこねくり回そうが、シズクのそこは恐怖で乾いていた。
男は自分の股間をシズクの唇に押し当てて、
「しゃあねえな、まずは口と乳でしごけ」
シズクのお下げ髪を二本とも引っ張って口の奥まで汚いモノを押し込んだ。ビリーに教えてもらっていたから、口と胸を使うやり方は知っている。シズクは、自分の胸を両手で寄せて男のモノを挟み、モノの先端を唇と舌を使って吸い上げるように舐めた。
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