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「そういえば昨日、ドッキリ見たんだけどさ。ドッキリとか、されてみたいなぁ……って」
「えぇっ!?」
「……なんと」
「そんなに驚く事ですかね」
仰々しく驚いてみせたおかみとせおちゃんは、宿題を放り投げ、「任せて」と言うと水を得た魚のようにあれこれと話しだした。
その嬉々とした表情に嫌な予感を覚えたお嬢は、言わなければよかったと後悔しながら、恋の三角関数を解いていく。
――私は、誰に指輪をはめてやろうか?
なんて、思いながら、今日の帰宅部の活動はつつがなく終わったのだった。
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