第三話 未来予想図

76/94
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/171ページ
目覚めると電話は切れてて   「仕事で出る」とだけメッセージが残ってた。 夢現(ゆめうつ)つってこのことかもと     頬をつねると痛かった。       ということは…   夕べの出来事は夢じゃなくて現実だって言う     頬の痛みが心地良かった。 あまりの急な展開についていけてない     アタシの弱すぎるおつむ。 時間はもう昼近く。慌てて会社に電話するも、課長にはどやされ10分近く説教された。 翌日、午前中に会社に行き、今月いっぱいでの退職届を出して博多駅まで地下鉄であなたの元へ急ぐ。 階段を駆け上がったところにいたあなた。   何回も夢に見たあなたの笑顔が      今はアタシの小さな手の中。
/171ページ

最初のコメントを投稿しよう!