第一章 餓狼と野良犬

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 アンデットは瞬く間に広がる。 「うわぁぁぁぁ」 「アンデットだぁぁ!」 「神官様を呼べぇぇ!!」 「ままァ!!」 「クソッ!何なんだよ!」  阿鼻叫喚、って言葉が合うな。  火を持った男がアンデットに火をつける。  火を浸ければ鈍くなり数分もすれば燃えて動かなくなる、だがここだとなぁ。  アンデットはそのまま火を着けた男に飛び掛かり男を助けようとして剣を振るう男、男を助けたが燃えたままだ、燃えた男は悲鳴を上げながら家に入りそして家が激しく燃え始め点々と火の手が大きくなる。  似た事が所々で発生した。 「燃え移るんだよなぁ~」  俺?俺は町を守る様に囲っている壁の上だ。  衛兵やらは消火活動とアンデット退治、それと・・・・ハルカイだ。 「勝てる訳ねぇよな」  軽めの攻撃とは言え並みの騎士なら潰れてるんだが、まだピンピンしている。  苦難なく走りながらも切り裂き、殺戮をする。  暗かったから見えなかったがハルカイに尻尾あるんだな、豹の尻尾と狼の尻尾なんだな。  いやまぁ魔獣の魔力を持ってる時点で分かってたが。 「あの技術、数百年前に消したんだけどなぁ、まだあったのか。流石の俺はあれは許されないからな」  それの技術とは?それはキメラ禁忌錬金術。  錬金術事態は公式で良い方で認められているがキメラ禁忌錬金術事態が駄目。  まずキメラには魔獣のコアが必要だ。  魔獣のコアとは、普通の獣の特殊変異個体が爆発的に増殖したいわゆる寄生虫の死体が体内で固まった物を制御する事により魔獣となるだ。  話を戻すが、魔獣に住み着く個体と個体にはその寄生虫が合うと合わない個体がいるその為錬金術の現子分解、強制合成させる。その過程でキメラ、合成魔獣が生まれる。  だがまぁ、ここキメラ禁忌錬金術は失敗が多い。失敗すると国に住む人間だけが消えるその現象はパージと言う。 「バレない様に作ったかキメラ・・・いや合成魔獣人か?」  ハルカイの能力を考えると、長爪大雪羆、悪百目豹、ヘルハウンド。  どれも都市を滅ぼせる大魔獣だ。そして人間。  ヘルハウンドは地獄に住み着く個体によるが双頭の個体がいる。 「さて、ここは白って出ているから・・・・あそこか」  丁度ハルカイが屋根の上々を飛び走ってるのが目にはいる。行く先は都市の外だ。  壁を乗り越えてそのまま森の中へと消えていく。 「さてとこの服装は脱いどくか、てか誰だよ紳士服と黒のシルクハットが似合うって言った奴は」  着ていた服を脱ぎ他の服に着替える。 「うっし、ではハルカイを追尾するか」  壁から飛び降りる様に俺は、壁から消え去った。  何処か   ら か  間違えてた。  こんな、  生き方   やだ  IHATE IT!     ねぇ、わた  わた  し   を    た     す      け       て        く         だ  さ      い     こ                ん   な                ば  け              も  の    は     ひ  と          を    き       ず つ      け           た   く          な    い                よ
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