大学生(桜井Side)

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あっ!ハルに会えないと仕事頑張れないくらいハル好き過ぎな所とか、どう?」 「あ〜…それが今の所一番ぽいかな?」 なんだよそんなのただ可愛いだけじゃねーかっ! でも結局それ以上の欠点は出て来なくて、話題も他に移り… 普通に飯食って雑談してる間にも、話をしながら真が料理取り分けてくれたり、ジュース注ぎ足してくれたり、汚れが酷くなった取皿を綺麗なのに取り替えてくれたり、ある程度食事が終わったら、会話しながらも洗い物始めるし、食後のお茶出してくれるし… 生活力…や、コイツの主婦力ヤバくないかな?手際の良さが大学生になりたての男では絶対無い。 真の行動に関しては考えてもやはり到底理解に苦しむので、取り敢えず考えるのを止めた。 真のお陰でテーブルが片付いたところで、今度は真が金田さんに指示して、金田さんが冷蔵庫から俺の持参したケーキを出してきた。 真が皿と包丁とフォークをテーブルに置く。 「んじゃ、桜井作ケーキ、オープーン! …おぉっ!!」 真はそう言いながらケーキを箱から出すと、感心したような声をあげた。 「すっげー!」 「わぁお!芸術的!」 「凄いねこれ!本当に桜井が作ったの?」 「勿論」 ベースは下がスポンジケーキ、上がレアチーズムースなのを、レアチーズ風味の生クリームでコーティングして、チョコレートのデコレーションとか飴細工とか、色々凝った見た目にしておいた。 「ぅおぉぉぉぉっ…これ切るの勿体ねー… つか、崩すの怖ぇwwごめん、桜井切ってww俺には荷が重いw」 「つか写真撮りてぇ、切る前に撮っていい?」 「いーよー」 「あ!俺も撮ろ!ブログに載せていい?」 「いーよー」 許可したら真と輝がスマホでケーキの写真を撮っていた。 真のブログに載せて貰えるとか…! もうそれだけで作った甲斐が有った! 写真撮り終わった後に俺がケーキを切り分けてみんなに配る。 食べた真がどんな反応をするか… 真をジッと見ていたら、真は一口食べて物凄く幸せそうな顔をした。 「ぅんまーっ!うわっめっちゃ美味い!」 表情を輝かせてそう言ってくれた真にドキッとしてしまった。 無理俺…これだけで幸せで死にそう… でも駄目だ。平常心平常心…!
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