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その前に、俺考案ケーキ、バイト先で売ってくんないかなー…
次のバイトの際に店長に言ってみたら、「いいよ、出してみようか」と許可してくれたので、2種類程案を出して店長に作り方を伝えたところ、翌日には1種類作って店頭に並べてくれた。
店長のこういう柔軟な所大好きだw
店としては久々の新作ケーキに、物珍しさから初日の売上はまずまず。
お客さんの反応が返ってくるまでにはもう少し時間が掛かるか…
と思っていたら、新作を売り出してから1週間ちょっと経った木曜日のバイト中、また小椋姉妹の三女と四女が来店して
「この新作ケーキ2種類とも、ホールで予約出来ませんか?」
と言ってくれたので、思わず心の中が万歳三唱の大騒ぎ。
「勿論出来ますよ!」
「やった!じゃあ全部新作の…レアチーズの方を2つと、チョコレートのを1つ、全部7号で来月頭で予約させて下さい」
「はい!有り難うございます!
…あっ、薫ちゃんお誕生日です?」
「そーですw」
「確かショートケーキとモンブランのハーフって…」
「のつもりだったんですけど、新作ケーキ凄く美味しかったから、それを丸々食べたくてw」
「そうですか!」
有り難うございますっ!!!!!
っあーーー!嬉しい!!!
自分が考えた物が認めてもらえるとこんなに嬉しいものなのか!!
余りに嬉し過ぎて、翌日大学行って真っ先に真にその事を報告。
「すげーじゃん!良かったなぁ!あれ本当美味しかったもんなー!」
と満面の笑みで一緒に喜んでくれて、更に幸せが増した。
「いやもう本当に小椋姉妹様様!」
「俺もまた食べてぇなー、チョコレートの方もw今度買いに行こw」
「真くんのブログに載ってたケーキ?」
「作ったの桜井くんなの?」
「そう」
「すっごーい!!」
「流石桜井フーズの跡取り!」
「私も食べてみたい!
バイトしてるのどこの何てお店?」
「東中野の、Etoile(エトワール)って店」
「東中野なんだ!私近いかも〜
今日帰りに寄ってみちゃおw」
「うん是非!俺は今日バイトじゃないけどw
あ、そー言えばその予約してってくれた小椋姉妹の四女の子がさ、多分高校生くらいかな?
150cmくらいの身長で細っこい華奢な子なんだけど、7号のホールケーキを1人で抱え込んで食べる子らしくてw」
「7号!のホールケーキをw1人でwww」
「7号…デカ…ww」
「毎週金曜日にシュークリームを大量買いしてく大食いだってwその子なんか面白い子でさw」
「へーw」
「いーなぁ〜、細い子程凄い食べるのに太らない!って稀に有るよねー」
「有るー超羨ましい!」
そこから話題はダイエットの方向へ。
そしてどんな話題でも真に絡めてこようとする女の子達の図太さ。
「真くんは細い子と普通な子とぽっちゃりな子どれが好き?」
なんて困る質問してやるなよ…
因みにその際真は
「好きになった子ならどんな体型でも好きだけど、こうやって抱き寄せた時にあんまり骨張ってない子の方がいいかなぁ」
なんて言いながら、隣に居た俺の肩を抱き寄せるという事を突然してくれたので、心臓が飛び出るかと思った。
勿論直ぐ離されはしたけど…
こういうボディタッチを真は俺と琢郎と尚にしょっちゅうやっくるので、毎回心臓がいくつ有っても足りない。
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