大学生(桜井Side)

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「なる程…Makotoのブログの…」 「店の方も混乱していて…すみません、この行列どうしたらいいでしょうか?」 「そういう事なら仕方ない。プラカードは此方で持って整備をするから、もう一度お店に戻って販売方法を相談してきなさい」 「分かりました!すみませんっお願いします!」 プラカードを警官に託すと、無線で他の警官と連絡を取り合っているのを後目に、走って店に戻る。 店長達と相談した結果、ケーキやシュークリームなんかは1名につき2つまでにして、新作ケーキは1つのみ購入可。 店に来店される前に俺がメニューリストを持って何を買われるのか一人一人聞いて回って、メモに注文品を書いて客に渡しておき、それをレジに出してもらうという事に。 そうと決まって直ぐ先頭から聞いて回ったけど、俺考案の新作ケーキは2種類だけど、当然真が宣伝してくれたレアチーズの方ばかりに注文が入る。 新作ケーキだと、レアチーズの方が作るの時間がかかるのに… 俺がメニュー聞いて回っていたら「ケーキ作った真様のお友達さんですか!?」と凄く聞かれたので、苦肉の策で、「こっちのチョコケーキも真が食べたがってるやつなんで、近い内にブログに絶対載りますから、こっち先取りするのもお勧めですよ!」と言って回ったら、チョコケーキの方も売れてくれるようになった。 列を辿って行ってみれば、列が歩道をはみ出さないように何人もの警官が列の整備をしてくれてるし、最後尾は駅前をとっくに通り越して阿呆みたいに続いていた。 結果、全部列を捌く事が出来ずに材料もケーキの在庫も14時前に全て尽きた。 有り得ないくらい人が集まり過ぎた… 問い合わせの電話も鳴り止まなくて、普段は店に出て来る事なんか無い、店長の中学生の息子が電話の対応をし続けて。 しかもちょいちょい国際電話まで掛かってきていて、息子は英語が分からず困っていた。芸能人としては新人なのに、真の人気グローバル過ぎじゃあ?? テレビや新聞なんかの取材も途中で来た。 客にチョコケーキも真が食べると宣言してしまった手前、店長に頼んでなんとかチョコケーキを一切れだけ残してもらっておいたけど… 疲れたぁぁぁ… 店のシャッター閉めて、今日これに関わった全員厨房でグッタリ… 鳴り続ける電話に既にうんざり… 今は奥さんが対応し続けてるけど…
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