大学生(桜井Side)

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何事かと店長達と一緒に外に出てみたら、 もうシャッターが閉まった店の前に残っていた数名の真ファンに、真と湯川さんが取り囲まれていた。 そのファンの外側にうちの大学の渡辺も。 俺が外に出た事に気付いた真が、直ぐに此方に声を掛けた。 「あ!良かった居た!桜井、ごめん!」 「桜井くんっ!!ごめんなさい!!お店の方も本当にごめんなさい!!! 私が軽い気持ちで投稿したので大惨事にさせてしまって…!申し訳有りませんでした!!」 渡辺が俺達の方に駆け寄って来て、半泣きで土下座でもするんではないかという勢いでこちらに向かって頭を下げた。 「あ、君がSNSにアップした子か」 「いいよいいよしょうがない。まさかこんな事になるとは思わないもんなぁ?」 「うちの店でこんなに売り上げたのも初めてだから、悪い事ではなかったよ。気にしないでいいよ」 「渡辺は悪くないよ。ごめんな? 俺の方が本当にすみませんでした。ブログで宣伝した結果になったのがそもそも元凶で…申し訳ありません!」 ファンの子達をすり抜けて真も此方にやって来て店長達に向かって深く頭を下げたので、流石に店長達もちょっと身構えた。 つか、それ思えばそもそも同じケーキここで売ってほしいって頼んだ俺が元凶なような気も… 「あっいえいえ!本当にお気になさらないで下さい! うちは売り上げが上がって逆に良かったくらいです!」 「そーですそーです!こんなチャンスまず有りませんから!」 「本当に申し訳有りません…」 「申し訳有りませんでした… 手前味噌な話ですが…うちの真が宣伝すると、なんでもちょっと尋常じゃない売れ方をしてしまうんですよ… なので、明日以降も当分は大変かと思うんです」 「え…うちの場合でも、平日も関係無くでしょうか?」 「関係ないと思います。 お調べしましたが、お店にHPなんかは無いですね?」 「ええ、通販はやってませんし、地域の方々向けな個人店ですので…」 「でしたら、何かお客さんに伝えたい事が有れば真のブログに載せますので、明日以降の販売方法はお決まりでしょうか?」 「あっ!はい!さっき丁度その話をしていたのですが…
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