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大学に行くと琢郎と尚が先に来て定位置に座っていて、渡辺と数名の女の子が2人と話をしていたので、それに混ざりに行く。
「おはよ」
「おはよー」
「おはよー、桜井」
「一昨日から大変だったっぽいじゃんw」
「ま〜…とても街の小さなケーキ屋とは思えない、連日素晴らしい売上を叩き出した、かな」
「物は言いようww」
「おはよう、桜井くん。
あのさ、君のバイト先ってHP作らないのか?」
尚達と話していたら、1人男がやって来て俺にそう問い掛けてきた。
「作らない…と言うか、作れねぇんじゃないかなぁ?店長PC苦手そうだし…」
「良かったら、俺そういうの作るの得意だから作ろうか?」
「え、マジで?HPやっぱ有った方がいいよな〜…毎回真に告知してもらう訳にもいかないだろうし…
ちょっと店長に聞いてみる」
「ああ。真様が宣伝してるケーキ屋のHP、下手にダサいの作られたくないから」
「う…うん?」
それだけ言ってそいつは元居た席に戻って行った。
あ、名前聞くの忘れたけど、誰だあれ?
つか…ちょいちょい思うんだけど…
真ファンの男って、何故だか病的に怖い奴多いな?
教習所の時も思ったけど、まるで中毒者のような…
悪口言ってきたのは女の子ばっかだったけど、物投げたり陰湿な事してきたのは男ばっかだったし。
俺も真大好きだから、そういうファンが何考えてるんだか全然分からないって訳じゃないんだけど…
…いや、寧ろ分かるかも。
HP男が言ったように、真に纏わる物がダサかったら確かに嫌だ。
真が俺の物になってくれるなら、一生囲っておいて俺の事だけ見ていてくれればいいのに。とかちょっと重い事は思ったりする。
金田さんは思わないのかなー…
真が有り得ない程人気な事を寧ろ喜んでるような感じだしなぁ…
俺なら絶対嫌だけど。
HP男が居なくなってから結構直ぐ、真が相変わらずファンの女の子達を引き連れて講義室にやって来た。
そして、真っ直ぐ定位置に来て…
「おはよ〜
あ、木村今日のピアスいいじゃん。似合ってて可愛い」
と、近くに居た木村という女子に、さも当たり前のようにサラッと言ったので、渡辺が即反応した。
「これー!!桜井くん!!聞いた!?コレだよコレ!!!」
「え、何…」
「分かった…」
「え?何が?何かした?」
「真が、女の子を凄い褒めてくれるって」
「へ?…あ、今のピアスの話?」
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