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「だけじゃなくて、真くんいつも色々褒めてくれるじゃん」
「そーそー、髪型変えたりだとか、香水いい匂いだとか、服装の事とかでも」
「えっ?や、そう?…え?そんなの全然普通…」
「全然普通じゃないよ?」
「え、でも普通言ぅ…………………………わない………
…言わないな!?普通っ」
「う、うん、言わないな?」
「女子から女子へなら分かるけど、男から女子へは、よっぽど何か無ければなかなかなぁw」
「久保前からそうだよね。よく色々気付くな〜と思って感心してたんだけど…え、まさか無自覚?」
「ぅっ…」
「えっ!無自覚だったの!?」
「今まで女友達に指摘された事無かった?アユとか菊音さんとかララさんとか…」
「…無かった…と思う…多分………
ぅっわー………ちょっと………俺最悪じゃん…!
…やべー…今まですげーナンパ野郎みてぇな事してた………ハズい……恥ずか死ぬ…っ」
そう言いながら片手で口元を覆った真の顔が段々真っ赤に…
かわ…っ!!!!
「真くんっ!!!待って!!!可愛いっ!!!!」
「かわいいいいいいいいい!!!!嘘でしょ!?何??何その可愛いの???天使なの????天使だね???」
「真くん本当存在が尊いっ!!天然!?実は天然!?」
「ッぁ〜……違……ちょっ……変な汗出て来た……セクハラもいいとこ………何すげーたらしみてぇな事してんの俺…………ごめん…すっげー気持ち悪い事してた……もう色々言わないようにする…」
「駄目!真くんはそのままでいて!!」
「全然悪くないからっ!」
「褒めて!!もっと可愛くなれるように頑張ってくるから、今まで通り毎日ひたすら褒めてほしい!!」
女の子大興奮で、最早耳まで真っ赤になっていた真が机に突っ伏してしまった。
何だこれ???ちょっと意味が分からないくらい可愛いんだけど????
何でも出来る完璧超人からのこのギャップはズルくないか???
江崎さんが言っていた、「何も考えてないのに素で優しい」が分かった気がした。
本当にコイツ、何も考えてない。
真は慣れてきた相手の事は男女問わずめちゃくちゃ気にかけてくれる。
人の名前と顔覚えるのめっちゃ早くて、いつもニコニコしながらしっかり話聞いてくれるから、話した内容を凄いよく覚えててくれてる。他人を否定するような事は言わないし。
確かに色んな事によく気付くし、男女問わず人の事をすげー褒めてくれる奴なんだ。
それが全部何も打算無く素…
そりゃガチ恋勢増えるって…!って寧ろ俺が完璧にソレだ…
うん。
真の欠点は、何も考えてないのに他人に優し過ぎるところだな。
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