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その後の真の様子は珍しく動揺していた様で変だった。
特に女の子と話すのに凄く言葉を選んでる感じ。
午前中はずっとそうで、授業終わって昼食堂に行く前に突然真が
「俺今日気付いたんだけど…どう頑張っても女の子にセクハラにしかならなそうな会話回しばっかになる…!」
と深刻な表情で言い出した。
「まだww引き摺ってるwwww」
「だからいいんだよ?」
「そー!真くんはそれでいいの!」
「いや良くない…完全セクハラじゃん、キモいじゃん、駄目じゃん」
「久保っちなら許されるw」
「いや、駄目だって…!駄目なんだけど…すみません、可愛いものを可愛いって言わない我慢が俺には出来ないので多分無意識に女の子に可愛いとか言っちゃうからキモかったらキモいって言って」
「言わないよ!?」
「もう本当今まで通りの真くんでいいから!」
「そーだよ!真くんが凄い褒めてくれるからお洒落のモチベーションも上がってるんだし!」
「因みに真くん!今日の私の服装どう?」
「あー、それ可愛いな〜と思った。パステルカラーで纏まってんの、夏っぽくて爽やかだし、化粧も合わせてんの流石!」
「ありがとー!!!嬉しー!頑張った甲斐有るー!」
開き直ったwww我慢出来ないとか諦めるの早ぇww
つか、下心全く無くあれが言える真がヤバい。
…まさか…
「あのさ…真別に女装趣味が有るわけでは無いよな?」
「ブッwwww無ぇよwwwwww」
「また面白い見解ww」
「真くんの女装!絶対似合う!」
「女装する!?化粧品有るよっ!」
「カツラだったら、演劇サークルとかに有るんじゃない?w」
「服はー?真くん背高いから着れるの探さないと無くない?」
「待ってwwwなんでする方向wwしないからwww」
チッ、駄目か。絶対似合うのに。
それ以降は真も持ち直して普通にいつも通りに食堂に昼飯を食べに行き、午後の講義も受けて終わって直ぐ仕事に行くいつものローテーションで。
俺は本来今日はバイトじゃないけど、学校終わりに渡辺と一緒にバイト先に様子を見に寄ったら、やっぱり既に店は閉まっていて、店長と奥さんが明日の分のケーキをせっせと作っていた。
結局今日も昨日となんら変わらずだったらしい。
ただ、やっぱりシュークリームやエクレアはご近所さんの為に残したいから、明日からはその2つだけ作れるだけ作るようにするって。
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