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電話の問い合わせも相変わらずきていたので、ついでに渡辺が対応して、俺もケーキ作りを手伝った。
HPの事を相談してみたら、作ってもらえるのならお願いしたい。との事だったので…何となく癪だけど今日のHP男に頼んでみるか…
言うからには真に見合う格好いいの作ってくれるんだろうし?
なのでケーキの写真も一通り、出来上がった物からスマホに収めて、店長がどういうHPにしてほしいかの依頼をする手紙をそいつ宛に書いてくれたので預かってきた。
翌日、相変わらず店には朝から長蛇の列。
それを後目に学校行って、先に来ていた昨日のHP男に店長からの手紙を渡して、スマホに写真を転送するのにLINE交換して写真を送って、HP作りを頼んだ。
コイツは神田って奴らしい。
「明後日までには完璧に仕上げてくる」と自信満々だったので、取り敢えずそっちはお任せして…
神田と話していた時に丁度やって来た真が、いつもの席に居なかった俺が気になったようで此方に寄ってきたら、さっきまで自信満々そうだった神田が赤面してアワアワしだした。
「おはよー、なんか話中?」
「はよ。そー、コイツがうちのケーキ屋のHP作ってくれるって言うから頼んだところで」
「おっ!そーなんだ!ありがとな〜…って、俺が言うのは違うかw」
「い、いえ…」
「えーっと、神田?」
「あっはい!」
「食欲唆りそうな良いHPにしてやってくれな」
「はいっ!勿論!!」
真のいつもの爽やかスマイルで、赤面神田はタジタジ。
つか、真が名前知ってるって事は、俺も多分神田の名前聞いた事有ったんだろうけど、全く印象に無かったなー
一々覚えてる真が凄いのか…
神田に用が済んでいつもの定位置に真と一緒に戻ると、定位置周りに居た石川という女の子が、何かをプリントアウトした用紙を数枚持って真に声をかけた。
「おはよう真くん!!」
「おはよー」
「あのね、私実は漫画描くのが趣味で…大学生になったらエッセイ漫画とか描いてみたいな〜って前から思ってたんだけど…
昨日の真くんが余りに可愛過ぎたから滾っちゃってw真くんの観察漫画を色々描いたんだけど!これ、イン○タとかでupしてもいい!?」
「えっwww」
石川が意気揚々と漫画がコピーされた用紙を真に手渡す。
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